内容説明
土佐の郷土出身の坂本龍馬が、なぜ日本を動かすほどの偉人となりえたのか。単なる尊皇攘夷思想の若者が、列強諸国から日本を守るために海軍創設の重要さを唱え、内戦を防ぐべく行動するまでに成長したのである。彼がこれほど大局からモノを見られるようになったその陰には、勝海舟、河田小龍、横井小楠、松平春嶽といった当代きっての知識人との交流があった。そして彼らは自分の考えや夢を龍馬に語り、龍馬はそれを実現させていった。彼らが坂本龍馬という男をつくったと同時に、彼らにできないことを龍馬に託したのだった…。
目次
第1章 坂本龍馬を飛翔させた最大の師・勝海舟
第2章 ペリーの黒船によって列強諸国という敵を知る
第3章 龍馬を育て「男」にした姉・乙女
第4章 土佐随一の知識人・河田小龍から海軍構想を学ぶ
第5章 龍馬に脱藩を決意させた久坂玄瑞
第6章 龍馬に政治的な夢を託した松平春嶽と横井小楠
第7章 龍馬の命を救ったお龍と龍馬を愛した女たち
第8章 龍馬の政治的行動を側面から助けた西郷隆盛
第9章 海援隊、そして大政奉還へ。龍馬の夢の実現と人育て―陸奥宗光・岩崎弥太郎・後藤象二郎
著者等紹介
河合敦[カワイアツシ]
1965年東京生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業、早稲田大学大学院修士課程修了(日本史専攻)。現在、高等学校で日本史を教えるかたわら、歴史研究家、歴史作家として歴史書の執筆活動を行う。第17回郷土史研究賞優秀賞、第6回NTTトーク大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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