従軍慰安婦と靖国神社―一言語学者の随想

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  • サイズ B6判/ページ数 175p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047313910
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0095

内容説明

これはココロの問題なんだ!!たたかう言語学者・田中克彦!が投げかける比較日本文化論。

目次

第1部 従軍慰安婦問題について(従軍慰安婦とは何か?;従軍慰安婦などは存在しなかったという説;日本人として、どう考えたらいいか;日本軍が慰安婦を必要とした背景;「気違ひ部落周游紀行」 ほか)
第2部 靖国神社問題について(宗教にがんじがらめになったヨーロッパ社会;怨霊とタタリ;柳田国男の研究;東條さんのウラミ;ヒトラーと東條英機 ほか)
付録 対話篇―ある日の靖国神社の境内で

著者等紹介

田中克彦[タナカカツヒコ]
1934年兵庫県生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科、一橋大学大学院社会学研究科、ボン大学哲学部・中央アジア言語文化研究所(フンボルト財団給費)でモンゴル学・言語学・民族学を学ぶ。一橋大学名誉教授。社会学博士。モンゴル国立大学名誉博士。2009年モンゴル国北極星勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

圓子

5
「ひまひまに書いた」との言に納得の飲み会の語りみたいな本。大いに同意するところもあり、そうでないところもあり。本書の取り上げる問題が政治の具にされることはそれはもう致し方ないことだろうとあきらめているけれど、個人がその尻馬に無批判に乗っかる必要はないわけで。まるでコピペのような憎悪をまき散らすものにはあえて「対手とせず」の精神でのぞもうという意気を新たにしたのでした。2018/10/27

たつや

3
タイトルに惹かれて図書館で借りたが、面白く読めました。自分には丁度良い内容です。東條英機と会話するのが面白かったです。2024/01/12

samandabadra

3
文字が読みにくかった。意識してかどうかはわからないが、戦前使っていたようなフォントに見える。次に思ったこと、誰に向けて書いたものだろうか。想定される誰かとして、本に2度登場する人のことを思い出した。表題にある二つのテーマ、いずれも語る資格がないと思っている人が多いが、彼が2年留学したドイツのボンで選んだのはモンゴル学と民俗学だった。若いうちには叙事詩のゲセルに関する論文を書いてたこともあるし、安丸良夫氏と長く友人であったことも本の端々にでてくる。靖國神社に関する論考はその知識に基づいてのものだろう。 2017/01/05

たろーたん

1
著者は言語学者で一橋大学の名誉教授らしい。本書は、まず「まえがき」でいきなり、「ぼくは従軍慰安婦のことを、資料を読んだりして調べたことは一度もなく、靖国神社の由来や来歴などを書いた研究書がいくつも出ているのを知っているが、それらの一冊も読んだことはない」から始まる。しかし、そんな自分を反省することはなく、「ぼくのようななまけ者は世間にはいっぱいいるし、もしかしたら大部分がそうかもしれない」と続ける。だから、これはぶっちゃけ彼の妄想の中の戦争を基にしたエッセーなのだ。こんな本よく出せるな、と思う。(続)2024/09/11

ミネチュ

1
従軍慰安婦に関しては事実誤認してるとしか考えられないような記述もあるし、色々と気になる点はあるんですけど、まぁ飲み会でエライ言語学者が自分の専門分野ではないことに関して持論を展開してるのを聞くつもりで読めばそこそこおもしろい。 なるほど、と思うことも多いし、はぁ?と思うことも多い。そんな本。2015/01/18

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