感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
35
割と有名な漫画家さんなのかな。カルトにハマってしまうというか、いつの間にか誘われて入ってしまったと言う人はオウムの事件後も沢山いるのでしょうね。何が違うのか、間違ってるのか、わからないまま洗脳され、抜け出せないのは怖いです。お金を差し出さないといけないことなどで気づいてしまえば、良いのですが、集団心理によってそれをもうやむやにされてしまう。とにかく新しく被害者が増えないことを願って、作者も思い切ってカミングアウトした気持ちは伝わってきました。2014/05/11
かとめくん
15
献本プレゼントに当選しました。常々自分が他人の影響を受けやすく、だまされやすいんだろうな～と認識しているので興味がありました。大手カルト教団があれだけの大騒ぎを起こしているにもかかわらず各種カルトが発生したり継続したりしている現状を考えると、つくづく人間って弱いもんだと思います。カルトに限らず組織というのは強いリーダーがいれば成立してしまうので、構成員にもリーダーを見極める力が必要となるのでしょう。そして自分を客観的にみる力も養っておきたいものです。2013/12/16
akihiko810/アカウント移行中
14
古本コミックエッセイ。カルト宗教に入信していた著者のコミックエッセイ。印象度B－ 「99年に地震で日本は滅亡する」と言ってたり、選挙に出たりした教団らしい。どこよ？と思ったが、読メによるとカルト集団・古代帝国軍（世界帝国富士皇朝、ザイン、ザイクス）元会員らしい。私の知らんカルト宗教だった。洗脳が溶けたのもこれといった決め手があった、というより「いつも予言当たらないじゃん」という積み重ねだったらしい。 マンガにできたので、著者はこれでカルト時代の「元とった」ということだろうか2020/06/02
G
12
過去に新宗教ブームというのがあった。一部の文化人たちは身勝手に容認し、タレント気取りでTVに出ていた教祖もたくさんいた。しかしオウムの一連の事件以降、新宗教ブームは沈静化した。以前、ある団体の脱会者の方にインタビューをしたことがある。その方は「社会の方が辛い。抗うつ剤を飲みながら仕事をしている」と言っていたことを思い出した。脱会後の方が大変であるとを、この本は教えてくれる。現在の作者が持つ心の傷を思うと、尊敬としか言えない感情を持ってしまう。頑張ったんですね。これからも応援しています。2015/11/14
popcorn
9
献本プレゼントに当選し手に入れました。著者の潔い告白に賛辞を送りたいと思います。この本のおかげでカルトにハマる人が減ってくれるといいなと思います。著者がハマったカルトはしっかりした教義が確立されていなかったようです。だから、著者は比較的容易に抜けられたのではないかと思います。仮に論理的に突き詰められた教義を持っている教団だったとしたらそう簡単には抜けられなかったことでしょう。カルトにハマった著者のような人を安易にバカにはできません。かつて、高学歴にもかかわらず、サリンを撒いた人もいるのですから。2013/12/14
