内容説明
本書は、ビクター・ドーバー氏の浩瀚なる“A Handbook to Marine Insurance 8th Edition”より、第5章The Law of Marine Insuranceを抜粋、翻訳したものである。本来インターナショナルな性格を有する海上保険も、時代の要請にこたえてゆっくりではあるが、その姿を変えつつある。ただ基本的には最も歴史も古く、きわめて成熟した伝統的な保険種目と言えよう。その意味では、過去の判例をもとに制定された1906年英国海上保険法を中心に海上保険の研究を深めることは大いに意義のあることであり、本書が業界発展のため些かなりとも裨益するところあれば幸甚である。
目次
英国海上保険法
1 海上保険
2 被保険利益
3 保険価額
4 告知および表示
5 保険証券
6 重複保険
7 担保(ワランティ)その他
8 航海
9 保険証券の譲渡
10 保険料
11 損害および委付
12 分損(救助料、共同海損および特別費用を含む)
13 損害てん補の限度
14 損害の支払に伴う保険者の権利
15 保険料の返還
16 相互保険
17 補則
18 付録