内容説明
「お前に一つ質問してやる。生きたいか」。浪士に襲われ行き倒れていたところを、壬生浪士組として上洛途中だった芹沢鴨に拾われた井吹龍之介。怪我の治療を受け、目を覚ますと…そこは土方歳三をはじめ、本物の武士を志す面々が集う宿舎だった。その上、恩を返すまで、芹沢の“犬”として働くことを命じられ―!?幕末の動乱の中、覚悟を秘めた男達と一人の少年の物語がここに始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜📕のベルズ
2
薄桜鬼本編の少し前のお話。それぞれの隊士の戦うということへの思いが描かれています。2つの派閥での争いは一体どこへ向かうのか。その争いがどんな結末を迎えるのか。読みごたえのあるお話です。2019/12/24
小雀✡ずーっと積読減強化月……
2
アニメ薄桜鬼・黎明録ノベライズ。 本編が史実とか時系列が割りとしっかりしてたのに対して、こちらはかなりブッ翔んだ設定ですよね。総司、壊れ気味だし…。主人公だと思われる龍之介が腹立つのなんのって……土方サンの言で「何の覚悟もねぇ奴が戦場へノコノコ出てくるんじゃねえ!」…その通り!武士が嫌いなら、何で大小差してんの?何しに京都まで来た?何もかも中途半端でイラッとします。2013/12/12
みぃ
2
アニメと同じだけど、やっぱりこのころの総司は、あんまり好きじゃないな~・・・2013/04/25
カイ
1
本編読んだら、やっぱり前日譚も読みたいと思って中古本で買いました。先を知っているだけにドキドキが止まりません。風華伝の主に土方√で言及された理由が土方さんの言葉尻からひしひしと伝わってきます。龍之介君の性格も時代にはそぐわないものかもしれませんが、思春期って感じがして一寸可愛く思えてきますし、みんなの成長が少しだけでも見て取れて楽しかったです。 そして小鈴ちゃんの健気さにびっくり。ああいう女の子に是非なりたいです。2024/08/31
arianrhod
1
八木邸を拝観した際に案内して下さった叔父さんに、「丁度、あなたが座ってらしゃる辺りで芹沢さんが寝ていて切りつけられた。」と話しかけられ事があります。その方が言うには芹沢鴨という人は悪く描かれがちですが実際はそれだけでもないようですとホローもされていましたっけ。身長も180センチをこえて昔の座敷では狭く感じたでしょうね。それに精鋭隊士達が酩酊を襲わなければならぬほど剣の腕も強かったとききます。本作品は暴れん坊で破天荒なステレオどおりに描きつつ、ビターでブラックな大人の一面もある芹沢を描こうとしています。2015/07/21