内容説明
育てて育てられて、世話して世話されて。日常の中にひっそりとたたずむ幸福と成長。6匹の猫が運ぶ、かけがえのない家族の絆の物語。「かわいいこねこをもらってください」「はなこ 八月七日にひろったこねこ」のベストセラー児童作家・なりゆきわかこが猫好きの大人の女性に贈る癒しと感動のショート・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
36
6編からなる短編。実話が元になっているそうです。 結論から言います!これを読むときは一人で家にいられる時間帯を選んでください。この話は猫と過ごし、または関わった人たちの話。人、それぞれ。猫、それぞれ。犬でも、インコでも、やはりそれぞれ。感動した!とかは言いません。この本を通して、猫とその家族との大切な時間を垣間見させてもらいました。癒しを与えてくれる存在は、種類を問わず大きいですね!2013/05/27
masa
0
翼さんの挿絵に魅かれて借りました。だいぶ前に亡くなった愛猫を思い出しながら読みました。私は最期に立ち会えなかったことをとても悔やんでいます。なので、「ネリネの贈り物」の飼い主は最期を一緒に過ごせて良かったと思いました。姿を変えて会いにくる「マリンの伝言」も好きですが、私だったら、そっくりな姿で会いに来てくれた方が嬉しいかな、いや、悲しくなっちゃうかな、とあれこれ考えてしまいました。2014/06/11
hinata
0
猫の魅力たっぷりな6編の短編集です。それぞれの猫は飼い主と一緒に過ごした時間が長くても短くても多いなる愛を残しました。何物にも代えがたい純粋な愛です。それにこたえる人間も良い人ばかりです。特に気に入った話は『マリンの伝言』です。姿は変わってももう一度大切な猫に会いたい!私も同じ気持ちで、泣きながら読みました。文章もさることながら、翼さんの挿絵も素敵です。ほっこりするようないつまでも見つめていたくなります。まさに『猫好きの大人の女性におくる癒しと感動のショートストーリー』です。2012/10/10




