内容説明
部活のない夏休み、中学2年生のコウは姉と旅行する約束だった「大島」行きのフェリーに思わず飛び乗ってしまう。その船内で“サイアク”の出会いをした勝ち気な少女・リンコと大島で過ごすうち、コウは彼女の重い過去―両親の死の秘密、消えた記憶―の存在に気づく。過去にとらわれ続けるリンコに、コウは「ガキのやり方」で彼女を救うことを決意。たった4日間。だけど、一生忘れられない夏休み―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イーダ
6
まるでギャルゲかエロゲのような出だしからだんだんシリアスな展開に…このあたり、かなり面白かったんですけど、最後の海に飛び込むシーンはいくらなんでも無謀過ぎるのでは…?それでもその後を見てみたいという気にさせてくれるお話でした。2013/10/18
ドラクロワ@灯れ松明の火
4
リンコ、リンコ、リンコ〜!!愛してるよ!と、何度叫んだ事か…(ノ△T)この本を読んで、私は彼女に恋をした、主人公コウと一緒に。『リンコ』の活字を撫で、コウに彼女を守ってくれと必死に願った。この本は分厚くて重たいが、出かける時は隣に彼女を連れるように、小脇に抱える…本当にやっています。始めは遊び紙が波形で綺麗だな、なんて思っていたがそんなのどうでも良くなる位この本が好きになりました…私とリンコを引き合わせてくれた全てのものにありがとうと言いたいです(ρ_;)2013/08/06
夏乃
4
爽やかな表紙とは裏腹なテーマでしたが面白かった。少年が思わず乗ってしまったフェリーから始まるひと夏の冒険。そこで出会った少女とその家族。家族の秘密と少女が抱える重い過去。今なおとらわれ苦しんでいる少女を見て少年が考え出したのは、14歳の自分ができる精一杯の、奇跡を超えた魔法だった。これは、かけがえのない忘れられない夏休みのお話。少女との出会いを通して、今まで逃げて見ようとしなかったことに向き合い、力になろうとする少年の姿勢に背中を押されます。彼らが手にしたこれからは、きっときらきらと輝きを放つことだろう。2012/09/17
優翔
3
最後に抱えていた闇が市にかけることによって消える??wwという事で、抱えていた闇がすごく大きかったことにびっくりした。2012/11/11
ユイ
3
前作があるようですが、読んでなくても一応は理解できる内容ではありました。姉さんとその友達の話なんでしょうか。今回のは買い物に出ただけなのに気づいたら大島行の船に身一つで乗っていたという自分探しの旅か、と思いきや後半思いっきり暗い展開でした。読後は爽やかなのが不思議なくらい。2011/11/02
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