内容説明
電子書籍、上陸後。ソニー、シャープ…続々登場する新端末。電子書籍戦国時代における日本での覇者は?電子書籍が、新たなビッグバンを呼び醒ます。
目次
序章 はじめに―ソニーvs.シャープ
第1章 「日の丸」電子書籍端末の船出
第2章 「プラットフォーム」に勝負をかけろ
第3章 電子書籍を隔てる「壁」の正体
第4章 ぼくらになにが起こったか
第5章 電子書籍が「変えるもの」とはなにか
著者等紹介
西田宗千佳[ニシダムネチカ]
1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に、取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、アエラ、週刊朝日、週刊現代、週刊東洋経済、月刊宝島、ベストギア、DIME、日経トレンディ、PCfan、YOMIURI PC、AV Watch、ASCIIi.jp、マイコミジャーナルなどに寄稿する他、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しろ
4
☆6 まあ真新しいものはなかったけど、具体例が多くてわかりやすい一冊だった。動かなきゃ始まらない、動く指針がない、というジレンマに捉われているのがよく伝わる。構造的に一斉に動かなきゃならないのもよく分かるし、こればかりは欧米の真似をしても通用しないのは分かるが、とにかく動くしかないだろう。失敗したっていいじゃない。でも、周りの目線が厳しいからなかなか思い切れないのかな。中途半端に知ってる人(僕)とか全く知らない人から見たら馬鹿みたいに見えるのもわかる。とにかく必死になればそんな悪いことにはならないと思う。2011/04/04
メロン泥棒
2
電子書籍の最前線で働く人達の顔が見える1冊。PDFで良いんじゃないのとか、日本独自のフォーマットなんて意味無いとか、amazonやappleが黒船だとか、巷で見かける電子書籍への疑問や批判に対する解答がここにある。関係者への取材と著者自身が電子書籍を出版した体験に基いており、現場の声が持つ説得力は圧倒的だ。現場の人達の思いが、我々読者と近いところにあり、現在電子書籍に対して抱いている様々な不満は産みの苦しみに過ぎないということがよくわかった。電子書籍に興味がある人はもちろん、文句がある人にも最適。2010/12/26
式
1
電子書籍端末の話、プラットフォームの話、フォーマットの話、著者の経験談、電子書籍が出版に与える影響の話という構成。電子書籍ビジネスにおいて印刷会社も動いているというのは少し意外だった。フォーマットの統一の話では閲覧フォーマットよりも交換フォーマットやDRMが重要とか、その通りだなと思ったり、あとソニーリーダー欲しくなった。2011/02/24
sosoddy
1
現在の電子書籍を取り巻くプレーヤーのそれぞれの動きがまとまっており、最前線で何が行われ、何が行われようとしていくのかが伝わってきた。フォーマットの乱立よりもDRMの乱立のほうが,多種端末間で電子書籍を共有する際の障壁になるということは初めて知った。2011/01/16
本の虫
0
当時では最先端のつもりだったと思うが、既に過去の話。予測が外れていることも多いので、知らずに読むと誤解も生じる。期せずして、デジタルの情報の進化の速さ、電子書籍ビジネスの進化の速さを感じる一冊となった。2014/07/28