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内容説明
(1)結衣、お下げ髪の純真文系少女になりきりロマンス編「空をあおげば」(2)結衣、再び発作を起こしロボットアニメのヒロインになりきりツンデレ編「閉じた世界の片隅で、私に驚くほしのおと」(3)結衣、三度発作を起こし最強女エージェントになりきり戦場バトル編「そして伝説は引き継がれる」(4)メアリー、自ら薬で幼児化して景にロ●コン疑惑発生のリベンジ編「バッド・メディスン」―“空想病”をめぐる悲しくも可笑しい日常のドタバタ悲喜劇集。
著者等紹介
本田誠[ホンダマコト]
1982年生まれ、東京出身。都内の私立大学を卒業後、紆余曲折を経て小説の投稿を始める。「セカイを敵にまわす時」で第11回えんため大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KEI
25
購入。今回は短編集。「耳を・・・・ゲフンゲフン!、「エヴ・・・ゲフンゲフン!!、「メタルギア・・・ゲフンゲフン!!!と、題材はどこかで見聞きしたような話。前述した3編は、1巻の序盤のような裏表ない話だったので素直に楽しめた。最後の1編はメアリー来日の話。これは本編にあってもおかしくなかった。さて、これのどれが本編に繋がってくるのか楽しみで仕方ない。 短編どこを取っても晴が可愛すぎだった。ごちそうさまでした。2010/11/27
ぺぱごじら
18
パロディというより、オマージュと言った方がよいかなと感じるほど、元ネタの消化具合が良いのと、作品中唯一の『普通人』である森崎くんのユーティリティさを愛でる短編集(笑)。一人の内心世界が現実世界を巻き込む程拡大する『空想病』。ドタバタな割に鬱設定な本編をあまり引き摺らず、楽しく読める。四巻で完結したのは良い切り上げだったように思うのですが、本田さんが次に何を書いてくれるのか、実は結構楽しみにしています。2012/10/24
くろり - しろくろりちよ
18
「Short Stories」本編を読まずにこちらから入ってしまいました。「空想病」……自分の信じた世界に入り込む特発性大脳覚醒病。感染力のある患者が近くで発作を起こすと、地球規模での感染爆発(パンデミック)ょ起こす、そんな病気。空想病に罹った結衣先輩。元ネタは『耳をすませば』『新世紀エヴァンゲリオン+マクロス』『メタルギア』と、誰もが知ってる物たち。楽しめます。空想病の影響で現空混在症になってしまったキャラたちも気になるところ。是非本編を読みたいです。2011/05/14
星野流人
14
空色パンデミック短編集。自己完結型として様々な空想病を発病してしまう結衣さんを、無事に“完結”へと導こうとする人々の奮闘を描く。短編の物語の基盤は「耳をすませば」「新世紀エヴァンゲリオン」「メタルギア」などのパロディ要素が含まれており、そこもお楽しみ要素のひとつ。壮大な展開を見せる本編とは違って小さな物語ばかりではあったが、結衣さんに振り回されてしまう景や、悪のりする青井、無関係なはずなのにエース級の活躍をしてくれる森崎など、魅力的なキャラクターたちの奮闘ぶりを見ているのは、とても楽しかった。2011/10/08
彩雲
13
こりゃ、凄いです。社会を描いてますよ、これ。元々空想病の存在が及ぼす社会への影響を描いている作品でしたが、本編では描ききれなかった部分を紹介してきています。それから、ラブ面も面白いですね。空想の中にありつつ結衣が景への愛着を見せるところとか、何気にキスシーンが多い気がするとか、あと、4話目の青井晴は反則であるとか。それにしても、この4話。景の事を信じない結衣さんが減点されているのに対して、晴の印象が強烈というのは、あれかな。やはりテーマ的にも晴が主題だったし、次のシリーズに向けての伏線?2011/01/13