内容説明
創造主=時無しの人形師に最も愛された最高傑作、人形の女王・セレネ。心を持っているのに体を動かせず、喋ることもできないように作られたセレネは、長い長い時間、真っ暗な霊廟の中で迎えが来るのを待っていた。そこに現れたのは、墓荒らしを追ってきた人形師のアーセル。セレネが魂持ちだと見抜いて工房に連れ帰ったアーセルの手により、止まったままのセレネの「人生」は動き始めて―?人形師と人形の禁断の恋、そして魔抱石の秘密…人形と人間の壮麗なるラブストーリー、感動の終幕。
著者等紹介
栗原ちひろ[クリハラチヒロ]
11月29日生まれ。第三回角川ビーンズ小説大賞にて『優秀賞』受賞。受賞作を改稿、改題した「オペラ・エテルニタ」にて2005年にデビュー。現在ファンタジー寄りのライトノベル書き(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Stella
3
アーセル救済編。大団円で満足だけど、これで終わってしまうのが残念すぎる。2010/04/23
まりもん
2
アーセルが幸せならよいかな2012/05/21
ma-no
2
三巻で終わってしまうのが信じられません。一巻がやや大人向けすぎたのでしょうか。華麗で濃密で、でも無闇に読みにくくはない。黄昏の世界で花咲く、熱情たっぷりの恋物語に酔いしれました。いつかどこかで四巻が書かれることを願っています。2010/04/19
空蝉
2
一巻からイイトコ取りしていたアーセルが、漸く主人公になって最終巻。閉塞感漂う世界の筈だけど、登場人物達が生きることに前向きで明るく感じた。唯一バラッドが退廃的な印象を与えていたけれど、切り替えが早かった。本当に人に絶望した人形師の代わりかと、疑うくらい早い。何はともあれ、彼等ならあの閉塞した世界を拡げていけるだろうと、思わせる話。2010/04/18
Rara
2
3冊読んで、今回のお話とカップルが一番好きでした。世界を知っていくセレネと、彼女に生きる喜びを教えながら守ろうとするアーセルの想いが、すんなり胸に入ってきます。1・2巻より希望や明るさの大きい雰囲気とラストなので、読後感もすっきり。お幸せに!2010/04/15