角川oneテーマ21<br> 海戦からみた日露戦争

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角川oneテーマ21
海戦からみた日露戦争

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  • サイズ 新書判/ページ数 179p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047102668
  • NDC分類 391.27
  • Cコード C0295

内容説明

「東郷ターン」「丁字戦法」の陰で戦史から消された最高機密とは?写真・海戦図満載。海戦史が明かす「坂の上の雲」激闘の真相。

目次

第1章 海軍戦略思想はいかに生まれたか(開戦の決意;対露軍備の足場固め ほか)
第2章 実戦に臨む日本海軍と“丁字戦法”(基本戦策“丁字戦法”の誕生;開戦から旅順口閉塞作戦まで ほか)
第3章 バルチック艦隊の撃滅(“丁字戦法”からの脱却;二日間の日本海海戦)
終章 日本の「完全勝利」とは何だったのか(予想外の奇跡;数ノットが分けた戦局 ほか)

著者等紹介

戸高一成[トダカカズシゲ]
1948年宮崎県生まれ。海軍史研究家、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)館長。多摩美術大学卒業。財団法人史料調査会主任司書、同財団理事、厚生労働省所管「昭和館」図書情報部長を歴任し、2005年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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アキ

75
本日2月10日は1904(明治37)年日露戦争開戦の日。日清戦争後三国干渉で遼東半島に進出し満州に居座るロシアとの戦争に至る状況と、ロシアの南下を警戒する英国が1902年日英同盟を結び、日本の海軍軍事力の増強に至る。バルチック艦隊との日本海海戦の勝利が、秋山の丁字作戦と東郷ターンが勝因というのは後付けのドラマに過ぎないことを資料から明らかにする。完全勝利の要因は、艦隊速力の優速と砲戦術力の優越で、英国からの最新鋭の技術と不断の演習の賜物である。それにしても日本の明治時代とは本当に驚異的な発展を遂げた時代だ2021/02/10

jack

5
司馬先生が、司馬史観と言われたくない。俺は小説書いてるんだって、言ってた。半藤・戸髙先生コンビに反論しようと思ったら、これ、無理だわ。彼ら、一次資料にしか、興味ないもん。小説、何冊読もうが話になりません。☆5.02016/03/01

風見じじい

3
司馬遼太郎の坂の上の雲に書かれていた海戦と違った、新しい見解が書かれている。ロープで結んだ機雷という秘密兵器が荒天で使えなくなり、行き当たりばったりの戦いになったと言う。当時の主要艦すべてが英国製であった事に驚いた。またロシアの船に対する評価も書かれており、明らかに日本に比べて劣っていたと言う点を興味深く読んだ2017/07/09

すいみん

3
秘密兵器秘匿の目的で捏造されたT字戦法神話 開戦に至る海軍の経緯や各海戦の事前・事後の情報が有りわかりやすいと思います。6隻しかない戦艦を機雷で2隻失った10ヶ月程の旅順港の攻防。T字戦法の致命的欠陥である、敵が逃走した場合阻止困難という弱点が判明した黄海海戦。開発された秘密兵器・連繋機雷の戦術を考案するも荒天により使用できず無為無策で挑んだ日本海海戦の3つに区分できるようですね。英国の嫌がらせが地味に光っているのは、さすが英国紳士の国だなと2015/11/13

nagoyan

3
優。著者の描く日本海海戦は、丁字戦法が旅順艦隊との黄海海戦による実証によって机上の戦術であることが判明。次いで連携機雷による奇襲隊による先制攻撃に活路を見出すも、海戦当日荒天により断念。結果、錬度の高い兵員と下瀬火薬等の装備の優秀さ、という常識的なものが勝利の原因であった。東郷ターンも偶然なら、丁字戦法が勝因というのも伝説に過ぎない、という。そして、著者は小笠原の作った幻影が日本海軍をして無敵艦隊の誇大妄想にとらえさせ、昭和20年の消滅にいたったのではないかと指摘する。2010/12/21

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