- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 角川oneテーマ21
出版社内容情報
「あなたは無欲になれますか?」。多くの人は強欲資本主義が猛威を振るうなか、"欲"からは逃げられない、無理だと思っている。しかし、実は無欲こそ日本社会の基本原理であり、成功を収める必須条件だったのだ!!
内容説明
日本人はなぜ豊かになれたのか?それは、強欲ではなく無欲だったからだ。「あなたは無欲になれますか?」多くの日本人は、無理だと思っている。“欲”からは逃げられはしないと諦めている。しかし、日本社会の基本原理は無欲だったのだ。無欲、その“生き方が持つ力”を初めて明かす。
目次
序章 強欲な世界のなかで無欲の価値を問い直す
第1章 無所有社会は理想社会なのか?
第2章 日本はもともと無所有社会だったのか?
第3章 無所有社会はなぜ続かなかったのか?
第4章 欲望に克つ組織はあるのか?
第5章 戦後日本は間違っていなかったが、役目を終えた
第6章 時代は変わり、経済発展に終止符が打たれる
第7章 日本人は強欲には生きられない
終章 無欲が勝利する
著者等紹介
島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年東京生まれ。宗教学者、文筆家。76年東京大学文学部宗教学科卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。84年同博士課程修了(宗教学専攻)。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特認研究員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nizimasu
5
前に「プア充」という本を読んだときに、個人的な島田さんの心象風景みたいなものが感じられて、いつも淡々とした筆致の著者なので驚いたのですが、その原点は、ヤマギシ会という自給自足を目指した団体(宗教団体?)に属していたからというのは驚き。しかし、自給自足もヤマギシの場合は成長が前提にあるだけに、今の下り坂社会では、大きく勢力を伸ばせないだろうという意見と、プア充のありようはよりヤマギシから思索を深めた結論なのだろう。個人的には、その先に江戸時代の隠居や放蕩息子ののたれ死にというのもあると考えたりしました2014/11/11
さえきかずひこ
2
ヤマギシ会の考え方とその変遷を知る入門書として適切。2010/11/23
mari
1
なんと宗教学者の著者が「ヤマギシ会」のメンバーだったとは!!!私はこどもへの対応についてあまりにも劣悪で非常で親子の情もへったくれもないヤマギシは悪だと思っているので、ここのメンバーだとわかった時点で驚愕!この本はほとんどヤマギシのことについて述べてるのであって、このタイトルは本当に解せない~。「ヤマギシズム」このタイトルでいいではないか。2011/09/28
amabiko
1
なぜタイトルにヤマギシの語が無いのか?せめてサブタイトルにでも入れるべきでは?2010/12/19
のらくら一人旅
1
日本人は、無欲(物欲に限る)であることに魅力を感じます。なぜか?それは、すでに物がありふれたこの経済社会で、がむしゃらに手を伸ばして掴む物などないからでないでしょうか。物がたくさんあると、今、焦って買わなくても・・って思いますから、物が少ない時代より、物がたくさんある現在の方が無欲に生きやすいです。無欲になるのではなく、自分がすでに無欲であることに気付く事が、この本で得た感想です。無欲を追い求めることもまた欲望ですよ。2010/10/03