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内容説明
目標を規模や順位におかない独特な風土と信念とは何か。ホンダが守り続ける企業理念。
目次
第1章 経営者の「引き際」とは何か
第2章 ホンダの異端伝説
第3章 歴代6社長と企業理念
第4章 国境を超えた世界戦略
第5章 海外駐在でのビジネス学
第6章 会社人としての生き方
著者等紹介
田中詔一[タナカショウイチ]
1943年京都府生まれ。66年、大阪外語大卒業後、本田技研工業入社。外国部に配属され、アフリカ担当として、約25カ国の市場を開拓。70年、戦火のベトナムで二輪車販売に従事。71~77年、ブラジルに赴任し、ホンダ現地法人を設立。77年に帰国し、欧州直販課長。82~87年、フランス・ホンダ社長。87年に帰国し、国内汎用営業部長。88~96年、アメリカ・ホンダのシニア・バイス・プレジデント。96~99年、インドネシア・ホンダ総代表。99~2005年、HRD(ホンダ・レーシング・ディベロップメント)初代社長として、第三期ホンダF1の英国前線基地を統括。02~04年、地域執行役員。05年8月、定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ざっく
8
最近の流行りは、起業副業で、大企業の話は守秘義務もあり、あまり聞かないので、かえって新鮮だった。「会社のためではなく、自分のために働け」とは言うものの、なかなかここまで会社のためであれ、自分のためであれ、働くことは難しいのではないか。淡々と働く人が多い中で、会社のため自分のために働くだけで貴重な存在なのだろう。ホンダフィロソフィーの『人間尊重』『三つの喜び』という綺麗事の理念を信じ目指すことのできるホンダという会社は強い会社だと感じた。2022/09/17
前田まさき|採用プロデューサー
6
■ホンダの海外事業の強さはメディアで報じられることも多いが、その実践に長く関わった者としては、企業戦略の云々 より、日常の事業活動においていわゆるホンダ・フィロソフィーというものが根本に流れている。 ■役員は燃え尽きろ。ホンダの今までの会長で、社長経験者はいない。社長が退任して会長にならない、という内規もあるようだ。……「ホンダの経営陣は現役時代に燃え尽きろ」と代々言い継がれていると聞く。だから、会長、社長経験者といえども、退任後、社会的な要職に就くことをしない。2021/02/14
まるさ
5
本田宗一郎、藤沢武夫が作り上げた「ホンダ」という企業の素晴らしい文化について40年勤め上げた元従業員である著者による紹介本。ホンダという企業がなぜ一流企業にになれたか本書を読むことでよく理解できた。また著者のホンダへの迸る愛がとてもよく伝わってきた。2016/01/27
peerin
3
小川理子さんの『音の記憶』を読み懐かしくなり再読するや、10年前の自分は読み飛ばしたのかと呆れるくらい今大切だなと感じることがたくさんあった。いい加減な読みっぷり。être plus royaliste que le roi 王よりも王党派的。この言い回し初めて知った。昔っから気をつけていないといけない事だったんだ。2017/06/19
いが
3
この人の本は2冊目。「ホンダ」の話としても十分面白いですがこれから就活を見据えている僕のような大学生には「いち会社員」の話としてすごく楽しめた。こんな会社員生活を送れたら幸せだと思います。2016/03/07