角川oneテーマ21
マス・ヒステリーの研究―民衆の踊らせ方の法則

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047040472
  • NDC分類 361.44
  • Cコード C0295

内容説明

日本人の「御蔭参り」と「ええじゃないか!」運動の暴民化、セイラム「魔女狩り」、ヒトラーの野望まで―。集団ヒステリーとは何か。

目次

第1章 日本人は60年周期で集団ヒステリー状態になる
第2章 セイラム村の「魔女狩り」騒動狂気の「集団催眠」が虐殺を生んだ
第3章 「ドイツを盗んだ」ヒトラーの野望「政治宣伝」と「煽動」の狭間で
第4章 「マス・ヒステリー」と「国民性」日本人は「熱し易く冷め易い」?
第5章 「神は死んだ!」か?現代「仮想現実」社会の新たなる大魔神
第6章 「デモクラシー」の陥穽と「群衆」の暴民化「クオ・ヴァ・ディス」ニッポン?

著者等紹介

角間隆[カクマタカシ]
1936年大阪市に生まれ石川県金沢市で育つ。59年東京大学在学中に国家公務員上級試験に合格。60年NHK(日本放送協会)に入局、報道局でドキュメンタリー番組および海外取材番組の開発・制作にあたる。同時に世界の有力電波メディアと提携してグローバル・ネットワークを構築。64年アメリカ、ニューヨークのコロンビア大学に留学、ピューリッツアー賞で名高いジャーナリズム大学院でメディア論および新聞学、放送学を専攻。80年に独立。ノンフィクション作家、評論家として100冊以上の単行本を出版、国際ジャーナリスト会議(IJC)の理事長として世界の指導的な有力ジャーナリストたちと提携、地球規模の情報ネットワーク活動を展開する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

104
ニュースで「ハロウイーン」のことをどこもかしこもやっているのを見てこの本を再度読んでみることにしました。日本人は60周年周期で集団ヒステリー状態になるそうです。そのほか、ヒトラーなどについても分析しています。熱しやすく冷めやすいのでしょうね。今は五郎丸フィーバーでにわかラグビーファンが増えているようですがどこまで続くのやら、という気もします。浅草などのカーニバルが盛んな一方地方のお祭りでは神輿の担ぎ手もいないそうです。ちょっとおかしいかなという気がします。2015/11/19

姉勤

23
ことの善悪や本質を考慮しない、大集団による一方的、熱狂的な行動の流れ。マス・ヒステリーについて書かれた本だが、連載をただ数珠つなぎにしただけで、まとめもなく総論もないため、物足りない。副産物としてのアメリカとドイツの近代史が簡潔に纏められているのは良。ナチや魔女狩り、ええじゃないか等を例に牽き、人間の権威による裏付けや、寄らば大樹の安心を得るために、その方向へ走る。そのマスが大きくなればなるほど悲惨な結果になるのは、歴史の示す通り。2017/12/30

ありうす

0
 再読。扱うテーマは、社会学の対象であり、心理学の対象でもあるんだが、理論と実例のバランスがかなり悪くて後者に偏りすぎ。少しばかりの分析もあるが、理論の解説は摘まみ食いで、マッカーシズムやファシズムの紹介ばかりに紙幅を割いている(むしろそっちが事実上のメイン)。それはそれで興味深いのだが、表題の内容は深入りはせずに入口でうろちょろしただけに終わった。2019/02/04

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