出版社内容情報
戦国武将のなかでもトップクラスの人気を誇る羽柴(豊臣)秀吉。著名な人物であるにもかかわらず、父母やきょうだい、親類の実態についてはいまだ謎に包まれたままである。秀吉の父親はどのような職に就いていたのか。弟・秀長の妻子はどのような人物なのか。「秀吉政権」の構造と性格を把握するうえで不可欠な一族・親族の情報を徹底検証。史料の発掘により通説が大きく書き改められるいま、秀吉の親族研究の到達点を示す。
内容説明
戦国武将のなかでもトップクラスの人気を誇る羽柴(豊臣)秀吉。著名な人物であるにもかかわらず、父母やきょうだい、親類たちの実態については、いまだ謎に包まれたままである。秀吉の父親はどのような職に就いていたのか。弟・秀長の妻子はどのような人物なのか。「秀吉政権」の構造と性格を把握するうえで不可欠な一族・親族の情報を徹底検証。史料の発掘によって通説が大きく書き改められるいま、秀吉の親族研究の到達点を示す。
目次
序章 秀吉の親類たちの検出
第一章 秀吉の出自と父母・きょうだい
第二章 父方の親類と母方の親類
第三章 秀吉の織田家出仕と寧々との結婚
第四章 秀吉の実子と養子たち
第五章 瑞竜院殿の夫と子供たち
第六章 秀長の妻と子供たち
著者等紹介
黒田基樹[クロダモトキ]
1965年東京都生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。専門は日本中世史。駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
著名な人物であるにもかかわらず、父母やきょうだい、親類の実態についてはいまだ謎に包まれたままの豊臣秀吉。秀吉の親族研究の到達点を示す1冊。秀吉の父親はどのような職に就いていたのか。父方の親類や母方の親類、織田家出仕と寧々との結婚とその一族。秀吉の実子と養子たち、瑞竜院の夫と子どもたち、弟・秀長の妻子はどのような人物だったのか。現時点で分かっていることた分かっていないこと、どういった出自階層だったのか、本能寺変後の婚姻政策や誕生年死去年など、親族の人物像を掘り下げていくなかなか興味深い一冊になっていました。2025/06/09
Tomoichi
26
最近の秀吉の多指症や卑賤出自を強調する学説にウンザリしていた中、初めてこの著者の本に出会う。色々な学説があり、これが決定版と言うのは無いのだと思うが、私は彼の出自に関する学説は自分の考えに近かったので楽しく読めた。他の著作も読んでみようかな。2026/03/28
MUNEKAZ
23
秀吉の親類関係をまとめた一冊。わかることとわからないこと、類推できる部分とできない部分をはっきりと示してくれる誠実な内容。自明のように思っていた秀次が秀吉の養子ということにも、確たる証拠がないというのは意外であった。また若きころの秀吉に馬を貸さなかったため、後の栄達にありつけなかった伯父の話などは「ホンマかいな」と思いつつ、面白いエピソードだと思う。あと秀吉を信長に紹介し、寧々と結び付けた那古野敦順・養雲院夫妻の隠れたキーパーソンっぷりが凄い。息子の山三郎が著名だが、むしろ両親の方が大人物ではないかと。2025/08/12
Toska
22
「氏素性の知れない」が売り文句でもある秀吉さんだが、その一族の実態に真正面から挑む。本気で調べれば色々なことが分かる、歴史家ってすげえな…とあらためて思い知らされた。無論、著者も述べている通りまだまだ謎は多く、今後の研究の叩き台となる一冊だろう。秀吉本人や妻の係累は意外なほど多士済々で、養子縁組や婚姻を通じ関係を広げてもおり、決して孤独な存在ではなかった。逆に、あの猛烈な立身出世を神秘化するため、彼を助けた親類縁者の存在がぼかされてしまったのかもしれない。2026/10/25
楽
21
25年5月。図書館本。来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の制作発表が本書成立の契機とのこと。著者の黒田基樹氏は北条氏など関東の大名の研究を中心に丹念に史料に当たっている印象。本書にも記載の通り、秀吉を含む羽柴一族についてはまだまだ知られていないことが多い。関白秀次の生年すら確定していない。秀吉の父(一般に弥右衛門)と継父(同筑阿弥)が同一人物なら、秀長、朝日姫は同父同母きょうだいの可能性がある。(続く)2025/09/14




