内容説明
平城京は、6世紀ヤマト王権以来の古代国家建設の大きな帰結点だった。豊浦宮・小墾田宮・飛鳥浄御原宮などの飛鳥京から、条坊制を施行した東アジア世界の国際的な都城・藤原京、そしてこれを継承・集成した平城京へ。律令制国家の形成という「王法」と、鎮護国家仏教と庶民への信仰の広まりという「仏法」の2つの観点から、古代国家のあり方と宮都の成立を描く。平城遷都1300年を機に考古学と文献史学の研究成果を集約。
目次
1 飛鳥から平城京へ(六世紀のヤマト王権と仏教受容;小治田宮と推古朝の仏教 ほか)
2 飛鳥と藤原の都(斑鳩宮の造営;飛鳥の王宮 ほか)
3 平城宮・京の繁栄(平城遷都と還都;再現される平城宮 ほか)
4 飛鳥・奈良時代の官人と都の生活(律令制と官人;日本語と和文表記 ほか)
著者等紹介
吉村武彦[ヨシムラタケヒコ]
1945年朝鮮・大邱生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業。同大学院国史学専攻博士課程中退。博士(文学、東京大学)。明治大学文学部教授。日本列島の古代史専攻
舘野和己[タテノカズミ]
1950年東京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部史料調査室長を経て、奈良女子大学文学部教授。博士(文学、京都大学)。日本古代史専攻
林部均[ハヤシベヒトシ]
1960年大阪府生まれ。関西大学文学部史学地理学科卒業。博士(文学、奈良女子大学)。奈良県立橿原考古学研究所総括研究員を経て、国立歴史民俗博物館准教授・総合研究大学院大学文化科学研究科准教授。日本考古学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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