内容説明
31音という限られた「ことば」で無限の世界を表現できる短歌。恋、家族、老いといった人生のステージがどう歌になるのか、短歌の技法にはどんなものがあるのか、近現代の秀歌を通して学ぶ。はじめて短歌を作る人から、これからもずっと作り続けたい人まで、必読の1冊!“歌を詠み、読む”ことの楽しさをじゅうぶんに味わえる、21世紀の短歌入門書の決定版。
目次
序 「ことば」を知っていますか
生きることは歌うこと
間奏
短歌の技法
短歌を作り続ける
二十一世紀の若者のために
著者等紹介
坂井修一[サカイシュウイチ]
昭和33年愛媛県生。53年「かりん」入会と同時に作歌開始。歌集に『ラビュリントスの日々』(現代歌人協会賞)、『ジャックの種子』(寺山修司短歌賞)、『アメリカ』(若山牧水賞)、『望楼の春』(迢空賞)等。評論集『斎藤茂吉から塚本邦雄へ』(日本歌人クラブ評論賞)等。「かりん」編集委員、現代歌人協会理事、東京大学大学院情報理工学系研究科教授。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KEI
36
三十一文字で様々な表現が出来ることに素晴らしさを感じて読み始めたが、「入門書」としては私には難しかった。ただ、短歌のリズム、言葉の響きが歌の内容と同時に考慮して作歌をする必要を感じた。また歌を詠む時に芯をどこに置くのか、何を芯にするのかが無ければ虚しいだけの歌となる。耳が痛い話だった。入門書を読むのも必要だろうが、歌集をたくさん読む事が自分にとって必要だとおもった。2020/09/18
双海(ふたみ)
12
ていねいに書かれた入門書。お人柄が出ているのかなと思った。歌集を編むことにも触れられていたのがよかったな。2022/03/14
ほうすう
10
良い本だとは思う。作者の優しい語り口、理路整然とした説明。ただ入門書かと言われるとなんとも言い難い。短歌をよむのにそこまで身構えなくてもいいのではと思ってしまう。これはいい意味も込めてだけどお節介な本。すごく説明してくれる。あれもこれもと。ちょっと興味を持って短歌を作ろうと思った子がこれを読んで実践に役立つかというと難しいし、むしろ大上段に構えすぎて腰が引けると思う。対象がよく分からない本である。2024/09/03
hakootoko
5
ささっと読んでしまった。エッセイが良くできているのももちろんあるんだろうけど、短歌の凝集力がすごい。人間と時代と自然が31文字になっている。2020/11/10
てくてく
5
オーソドックスな短歌入門。入門者に対して短歌の面白さや喜びを説明しているが、特に強い印象を受けるまでには至らない。教科書としては最適かもしれない。2017/09/01
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- 和書
- いつも今がいちばん幸せ