角川選書
能・狂言の基礎知識

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047034402
  • NDC分類 773
  • Cコード C0395

内容説明

独特の演劇空間と作劇術を持つ、能・狂言。古典文学の詞章を縦横に使いながら展開する、日本文化の結晶ともいうべき芸術なので、その知識が事前にあるとより楽しくなるというもの。能・狂言の歴史と分類から、現行曲の解説、舞台の構造、面や作り物の種類、装束や音楽・演技などについての知識、能を見るためのQ&Aまでを満載。はじめて能・狂言にふれる人から見巧者まで、観劇の楽しさと勘所をつかめる一冊。

目次

1 能・狂言を知る(能・狂言の歴史;能・狂言の分類)
2 能の現行曲七十五選(翁;葵上 ほか)
3 狂言の現行曲二十選(伊文字;靭猿 ほか)
4 能・狂言を見るために(能の舞台空間;舞台を作る人々 ほか)
5 観劇案内(そこが知りたい!Q&A;知っておきたい狂言のことば)

著者等紹介

石井倫子[イシイトモコ]
1967年、大阪府生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科国語国文学専攻博士課程修了。博士(文学)。中世文学(能・狂言)専攻。現在日本女子大学准教授。国立能楽堂公開講座講師(1999~)、銕仙会公開講座講師(2004~07)などの活動を通じ、能の普及活動に力を入れている。横浜能楽堂・久良岐能舞台指定管理者審査委員(2005~06)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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NICK

5
能・狂言の歴史、代表曲、鑑賞法を簡単に解説する本だが、それ以上のものではないのが残念なところ。図版もそれほど多くはない。能という日本特有の演劇形式の本質にグッと迫る、ということはないので単純に資料集として読むのが吉か。個人的には鎮魂としての演劇とその身体性の関連についてとかが知りたかったのだが…… とはいえ代表的な曲のあらすじや見どころを紹介してくれるのは単純にありがたいし、能面(女面)が「誰でもない誰か」=「誰でもあり得る誰か」という普遍性を表現しているという部分は示唆的だった。2013/08/21

みけねこ

2
おおまかな能の歴史も知ることができるので、そこも含めて知りたい能初心者向き。演目のあらすじまとめもあるので、観劇前にもぴったりだと思う。2023/05/30

umeko

2
能・狂言を楽しむための、非常に便利な1冊。重宝しそう。2013/06/15

左近

0
書名の通り、能・狂言についてあれこれ説明してくれる一冊。そんなにページ数は多くないが、なかなか充実の内容。世阿弥だけでなく、他の能役者や流派についても説明されているのが嬉しい。囃子方の楽譜(という表現は正しくないけど)や掛け声、素人はパニックになりそう。さすがは玄人さんだ。「客席でついウトウトするのは、演者の優れた技倆によってα波が出た結果であり、ちっとも構わない」そうです。文楽の本にも同じことが書いてあった(笑)。個人的な印象では、宝生流の謡は、他の流派よりもメロディ性が強いように感じました。2013/12/11

ブルーローズ

0
能・狂言の歴史から始まり、主な演目、舞台や道具の解説などあり観る前に読むとよいようだ。 ま、観にいかなくても、現代日本の古典芸術の誕生の息吹を感じることができる。2009/08/08

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