角川選書
江戸モードの誕生―文様の流行とスター絵師

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047034341
  • NDC分類 383.1
  • Cコード C0372

内容説明

色彩に乏しかった江戸の都市空間に、鮮やかな彩りをもたらした小袖。慶長から寛文の小袖は眼を楽しませる華麗な文様と装飾に満ち、なかでも「友禅」は圧倒的な人気を誇るトップブランドだった。この爆発的な流行現象は、どのようにして誕生したのか。雛形本というファッションブックに仕掛けられた出版メディアの戦略、デザイナーとしてのスター絵師の存在、色と文様のモードの背景など、服飾史の視点から江戸の文化とその流行事情を描く。

目次

第1章 「着る」から「飾る」へ
第2章 動き出す文様の時代
第3章 文様はどこからきたか―「花」の系譜
第4章 江戸時代の色―黒の物語
第5章 流行の仕掛人
第6章 スター絵師の誕生と興隆するモード
第7章 文様の流行と江戸文化
第8章 近代の友禅像

著者等紹介

丸山伸彦[マルヤマノブヒコ]
1957年、東京都生まれ。武蔵大学人文学部教授。東京大学大学院人文科学研究科美術史学専修課程修士修了。国立歴史民俗博物館情報資料研究部助教授、金沢美術工芸大学美術科助教授を経て、現職。専門は服飾史・染織史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あけの

4
肩衣袴のあたりが面白かった 直垂、大紋、素襖の紋とか特に 袴にも入ってたのか~9つ そして刺繍の立ち位置が怪しかったのだけど錦とかの代用品だったのか~なるほどな~と面白かった2020/02/07

wang

0
江戸時代の衣服の流行を追う。前代までに衣服の変遷の結果、男女ともに小袖が主体となり性差を表現するために文様が重視されるようになったのがきっかけと。だがどの文様が男性向けでどれが女性というような明確な記述がないのは残念。江戸時代でも慶長・寛文・元禄と流行も変遷する。なかでもトップブランドとなった友禅について詳しい。友禅染の名前が宮崎友禅という人名に由来することを初めて知った。宮崎友禅についての考察も興味深い。が、文様主体なのに図版が少なく、言葉で説明された内容がどういうものか分かりづらい。専門用語も不明。2016/09/15

hazama

0
パラパラと軽く読めた。女子のキャミなんて、どんどん表面化して来た例だなー。停滞気味なメンズモードの変遷は今後あるのかね。2011/08/18

lionne

0
図書館‡大学公開講座の補足のため。講座の宮崎友禅と友禅染については講座のほうが内容が濃かったかも。というか朝思いついてしまった(笑)という梅丸友禅との関係について今後の展開があるかないかに興味津々。選書の性質上仕方ないところだが、全体的に駆け足、薄味なのがもったいない。丸山センセ、お話しのほうがウマい2010/10/23

はにゃん

0
☆期待して読んだが外したな。友禅に思い入れが強すぎて、江戸モードという俯瞰が弱い。もっと画像を入れてわかりやすくすべき。2009/08/20

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