内容説明
ユダヤ人少年ガブリエルとアラブ人少年ハミッド。イスラエルにくらす子どもたちの友情物語。
著者等紹介
オルガッド,ドリット[オルガッド,ドリット][Orgad,Dorit]
1937年、ナチスが政権をとるドイツに生まれる。2歳のときに、家族とともに、現在のイスラエルに帰還。ヘブライ大学にて、経済学、社会学を学ぶ。教師、ジャーナリストをするかたわら、バル・イラン大学にて、ユダヤ哲学博士号を取得。作家として活躍
樋口範子[ヒグチノリコ]
東京都生まれ。立教女学院高校を卒業後、イスラエルに渡り、キブツ・カブリ・アボカド園で2年間働く。帰国後、山中湖畔で児童養護施設に勤務、パン屋を経て、現在同地で喫茶店を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tellme0112
7
いい本だった。こんなにうまく行く訳はないだろうと思うけどね。でも、いい話だったなあ。2017/09/16
lovemys
4
夢中になって読んでしまった。息子氏(小5)と同じ年頃の男の子が主人公と言うこともあったし、イスラエルという、行ったことのない文化の話だったということもあるし、色々なことが興味持てる内容だったので一気に読んでしまった。話はトントン拍子に進み、つまずきながら生きていた少年たちが、最後には明るい未来を感じられる調子よすぎなストーリーだけど、きっとこの物語のように大変な思いをして暮らしている人たちがたくさん現実にいるのだろうと思うと、このくらいスムーズにハッピーになれるストーリーの方がよかったと思う。泣けました。2017/09/21
ユウキ
2
語りの視点がポンポン変わって少し読みにくい。イスラエル移民の子ども目線の作品は初めて。アドルフ・アイヒマンやアウシュビッツ収容所の主任医官ヨーゼフ・メンゲレ、多くのナチス残党が、ナチスドイツの敗戦後にアルゼンチンに逃亡したが、当時のアルゼンチンにはナチスを受け入れるドイツ人コミュニティがあったらしい。その後、独裁者ペロン大統領時代にはナチス残党はむしろ独裁者に庇護され、メンゲレも事業家として成功する。…という事実は知っていたが、南米屈指のユダヤ人のコミュニティがアルゼンチンにあったとは初めて知った。2024/02/09
なつめっこ
0
丹地さんのイラストなので読んでみた2012/04/06
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
0
表紙のイラストが丹地陽子さんということで読んだ本。人種を超えた友情の物語。★★★2009/02/14