角川選書 澤俳句叢書<br> 俳句のはじまる場所―実力俳人への道

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角川選書 澤俳句叢書
俳句のはじまる場所―実力俳人への道

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047034105
  • NDC分類 911.304
  • Cコード C0395

内容説明

なぜ俳句を作るのか、なぜ季語を含むのか、なぜ縦に書くのか、写生とは何か、など、俳句を志す人が一度は突き当たる疑問・難問を丁寧に説明。「俳句は挨拶なり」という名言を軸に、古代歌謡・和歌・連歌・俳諧などの詩歌文芸の系譜に現代俳句を位置付けて、「俳句とは何か」を懇切に伝授する一冊。

目次

俳句を志すひとへ
なぜ俳句を作るのか
境界を越えた冒険者たち
俳句異界論
発句と俳句
挨拶の起源
挨拶の重要性
近代の挨拶
挨拶と句会と
俳諧・俳句の思想
俳句における志
なぜ俳句を縦に書くか
仮名遣いは思想である
なぜ俳句は季語を含むのか
定型が大前提
切字―この不思議なるもの
文語をもって詠む
取合せの試み
取合せ俳句の源流
写生とはなにか

著者等紹介

小澤實[オザワミノル]
昭和31年(1956)、長野市生まれ。昭和59年、成城大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。十五年間の「鷹」編集長を経て、平成12年(2000)4月、俳句雑誌「澤」を創刊、主宰。平成10年、第二句集『立像』によって、第二十一回俳人協会新人賞受賞。平成17年、第三句集『瞬間』によって、第五十七回読売文学賞受賞(ともに角川書店刊)。俳人協会幹事、産経新聞俳壇選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

15
「俳句研究」という雑誌に連載されたものだから俳句入門書というより俳句を極めたい人用か。「俳句とは何か?」を現代だけではなく古代の歌(韻文)の歴史から紐解いて俳句の成立を追っていく。根源的にある詩歌の力というもの。例えば「奉る」という日本の詩歌が本来持っていた祝詞からの伝統を意識するためには縦書きじゃなきゃいけないとか(横書きを否定)。ちょっと軽く俳句をやってみようと思うものには重い。まあ、芭蕉の俳句が和歌の伝統から来ているというのは確かにそうなんだけど。俳句は異界との交信であるという。2021/04/18

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

6
タイトルに惹かれて、手に取りました。『無意識な口語の広がり、文語の崩れはどのようにして広がっているのだろうか。それを見ておきたい。』ついて述べているくだりがとてもわかりやすく、読み応えがあり、俳句の世界も奥が深くて楽しいかも♪と感じれました。2013/04/30

豆ぐみ

0
平成19年、角川選書。よくある作句法中心の入門書ではなく、俳句はどういうものかを考える手引書。自分が歴史的仮名遣いを使ってることもきちんと考えねば。むむむ。とりあえず、過去の俳句をもっと読もうと思った。2017/02/07

たつのすけ

0
2022/08/29

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