角川選書<br> 名字の歴史学

角川選書
名字の歴史学

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047033627
  • NDC分類 288.1
  • Cコード C0321

内容説明

世界に例を見ないほど数が多く、多種多様な日本の名字。歴史と文化に育まれてきた名字はどのように生み出され、現代に至ったのか。その変容を古代の氏姓制度、名字と地名の関係、明治の名字公称化などさまざまな角度から検証。名字の成り立ちやそこに込められた意味、特徴を探る。

目次

第1章 姓名は、天皇から賜わるもの(氏族をたばねた氏姓制度;天皇の権威を高めた賜姓 ほか)
第2章 名字は自分から名乗るもの(史料で見る名字と苗字;公家の名字、武家の名字 ほか)
第3章 姓名と名字の存続を決めるもの(賜姓によって行われる改姓;ときの権力によって左右される名字の存続 ほか)
第4章 実名の変遷(さまざまな実名;一族の絆を深める系字と通字 ほか)

著者等紹介

奥富敬之[オクトミタカユキ]
1936(昭和11)年東京に生まれる。早稲田大学大学院国史学科博士課程修了。日本中世史専攻。日本医科大学歴史学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

お人形

1
講談社学術文庫でよみましたが、どくしょめーたーに登録がなかったので、こちらで登録です。2021/04/25

15deossan

1
日本人の名前の歴史。主に名字(上の名前)に関して。古代から近代までの変遷が、詳細に書かれている。とても良かった。ネットで調べてもハテナだった疑問がいろいろと解決した。最初は、氏名(うじめい:グループ名みたいなの)があり、次いで天皇から姓(かばね)という称号が与えられ始める(氏名も与えられた?)。その後、氏名と姓名が合体して同じ意味になっていく。そして、名字が出てくる。これは天皇から賜った姓名(氏名)と違い、勝手に名乗った名前。こんな風に昔は氏、姓、名字の意味は違っていたが、現代ではほぼ同じ意味になる。2015/12/12

邑尾端子

0
明快な文章で、日本人の名字の起源・変遷・由来等についてざっと見渡せるので、この分野の知識の乏しい自分でも読めました。基本的な説明や根拠は省いている部分もありますが、かえって読みやすかったです。2012/05/26

さと

0
かつて、制裁措置としての改姓があった。称徳天皇の怒りを買った和気清麻呂は、分部穢麻呂に改姓、改名させられた。後に、位の高い姓を賜るまでの間、相当な屈辱を味わったことだろう。 婚姻に伴う改姓は、もちろん制裁ではないけれど、望まない人たちは似た感情を持つのかもしれない。選択制夫婦別姓は、やはり認められていいのではないかと思う。2021/01/08

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