角川選書<br> 魂のありか―中国古代の霊魂観

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角川選書
魂のありか―中国古代の霊魂観

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047033153
  • NDC分類 124
  • Cコード C0339

出版社内容情報

古代中国の人々は魂は脳にあると考えた。魂とは何か? 肉体をぬけだす魂、体内に入り込む悪霊、悪霊をはらう方法等を、身近な多数の事例をあげながら文化的に考察。古代の文化で現代人の心を照らす「魂の文化史」。

内容説明

古代中国の人々は「魂」の存在を信じていた。それは、風船の中の気体のように、いつでも肉体という入れ物から抜け出そうとし、抜け出すことは「死」を意味した。魂が抜け出すと、あとには他の魂(悪霊)が入り込もうとする。そこで人々は悪霊を追い払うためにさまざまな工夫をした。「魂」とは何か。中国、日本の書物、遺物などから多数の事例をあげ、イメージ豊かな古代人の視点で「魂」に迫る、魂の文化史。

目次

第1章 魂のありか(魂とは何か;魂の語源 ほか)
第2章 肉体をぬけだす魂(被髪;嬰児や子どもの髪型 ほか)
第3章 体内に入りこむ悪霊(侵入する鬼霊;疾病 ほか)
第4章 悪霊をはらう(悪霊をはらう声;張目吐舌 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GEO(ジオ)

4
再読。古代中国人の霊魂や「常世」についての考え方を中心にまとめた本。人体で最も「天」に近い場所であったからであろうか?人間の魂というものはどうやら頭から抜け出ていくものだと考えられていたらしい。本書に描かれているような世界は、現代人である我々にとっては大変奇妙なものに映るが、古代中国人にとってはいたって当然の考え方であったように思われる。いや、ひょっとすると現代人の考え方の方が不自然で異端な考え方であり、彼らのような考え方の方が自然なのかもしれない。死ななければわからない世界だけに、わからないことは多い。2015/09/17

ヴィクトリー

0
古代中国では、赤子の頃に頭骨の開いている箇所、泉門から魂が抜け出す、と考えられていた事や、その延長でか髪の毛の先からも魂が抜け出すと考えられ、毛先を出さないように髪を結ったり布で覆ったりしていた、と言うのは初めて知った事で興味深かった。ただ、全体的には魂に関する事柄の紹介と言った感じで少し散漫な印象を受けた。2012/08/22

和沙

0
中国の霊魂観について考察した本。タイトルの「ありか」についてだけでなく、魂の離脱・龍・蛇・悪霊、またそれを祓う方法などについても言及されている。

かずさ

0
髪や体の穴についての話が興味深い。抜け出る魂、入ってくる邪、霊力と同じものなのかもしれない髪。 悪霊や鬼の話にあっかんべーが絡んできた。少し做鬼脸がわかった気がした。 韓国で陽物が辟邪な用いられるとのことで、気になる。2024/04/11

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