角川叢書
俳句のジャポニスム―クーシューと日仏文化交流

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047021464
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0395

内容説明

二十世紀初頭、若きクーシューは世界周遊給費生として来日、日本の俳句と和歌に魅了された。さらに日本再訪を果たし、帰国後『アジアの賢人と詩人』を刊行する。蕪村その他の俳句を仏訳した「日本の抒情的エピグラム」は、大きな反響とともにフランス・ハイカイを誕生させ、リルケ晩年の詩作に、また音楽の領域に多大な影響を与えた。クーシューの第一次資料を博捜してパリ、ドイツ、スイスなどの故地を訪ね、日仏文化交流の先駆者の生涯と業績とを実証的に論じた記念碑的労作。

目次

第1章 青年期―生い立ちから「世界周遊」日本への旅まで
第2章 壮年期―日本再訪と著書『アジアの賢人と詩人』刊行
第3章 俳句のジャポニスムの開花と日仏文化交流
第4章 クーシューからリルケの俳句世界へ
第5章 クーシュー仏訳の俳句と和歌による音楽
第6章 晩年の俳句活動
第7章 最晩年の俳句活動
終章 二〇世紀から二一世紀へ

著者等紹介

柴田依子[シバタヨリコ]
1938年生まれ。横浜国立大学学芸学部卒。松本在住の植物学者と結婚。信州大学人文学部修士課程修了。比較文学を南原実教授に学ぶ。P=L・クーシューと西欧の俳句受容実証研究のため、フランス国立東洋言語文化研究所留学、J=J・オリガス教授に研究指導を受ける。ジャポニスム学会、東大比較文学会、日本・国際比較文学会、俳文学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メルセ・ひすい

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13-82赤27ポール=ルイ・クーシュー19~20世紀に生きた仏・知識人の俳句をめぐる評伝。蕪村をリルケと共に熱愛した。リルケ最後の作・Entre ses vingt fards 20の化粧瓶のなか elle charche un pot plein:彼女はいっぱいの瓶をさがす。devenu pierre.石になる。自らの墓碑銘の終生愛した薔薇の句 Rose,oh reiner Widerspruch,Lust,Niemandes Schlaf zu sein unter soviel Lidern ※2010/05/06

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