角川叢書
日本人の肖像 二宮金次郎

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047021457
  • NDC分類 157.2
  • Cコード C0371

内容説明

かつてどの小学校の校庭にも置かれていた二宮金次郎像。薪を背負い読書しながら歩く姿は、江戸期に狩野派が中国の朱買臣の図像を取り入れたものだった。幸田露伴が『二宮尊徳翁』の口絵で、朱買臣の図像と苦学する金次郎の姿を結びつける。その後、富山の薬売りのおまけである「売薬版画」や広告の題材に使われ、金次郎のイメージは一気に全国に広がっていった。出世より努力を体現する二宮金次郎は、庶民にとって新しい理想像となり、国家にとっても重要な意味をもつことになる。金次郎像に秘められた意外なイデオロギーを鋭く描き出す。

目次

第1章 金次郎誕生
第2章 金次郎のモデルは誰か
第3章 手本は中国、朱買臣
第4章 金次郎像の変容
第5章 隠されたイデオロギー
終章 肖像画としての金次郎

著者等紹介

岩井茂樹[イワイシゲキ]
1969年奈良県生まれ。総合研究大学院大学博士後期課程修了。博士(学術)。国際日本研究専攻。国際日本文化研究センター研究部技術補佐員を経て、現在チュラーロンコーン大学文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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