わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

個数:
電子版価格
¥1,650
  • 電子版あり

わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2025年05月22日 16時54分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046836618
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C0095

出版社内容情報

15歳、自閉症当事者が書き下ろす
みずみずしくも胸に迫る自伝エッセイ

自閉症者は何を考えているのか?
世界がどういう風に見えているのか?
その心の声を真っすぐに書いた渾身のデビュー作の登場!

(――五章 中学校編「あなたとわたしの区別がつかない」より)
わたしは、あなたとわたしの区別がつかない。
自分と他人の区別がつかないのは赤ん坊だそうだ。赤ん坊が成長して、一歳ごろに自分以外に人間がいることに、気がつく。これを発達と言う。保健の教科書にそう書いてある。二歳ごろになると、他の人は、自分と違うことを考えていると理解する。このあたりで、世界には自分と、自分ではない誰かがいるとわかるのだ。
わたしは精神の一部が、いまも二歳以下であるようだ。わたしの中に二歳児がいる。怖くて、しかし面白い。わたしがわたしであるように、同じように誰かも誰かである。自分でない誰かは、わたしとは違う人間である。別々の心を持っている。ゆえに、わたしが体験したことは、わたしだけのものである。あなたが体験したことは、あなただけのものである。説明されれば理解はする。何度も口に出して言ってみる。だかしかし、ほんとうのところではわからない。わたしが知っていることは、みんなも知っていると思ってしまう。

【著者プロフィール】
4歳の時に自閉症スペクトラムの診断を受け、小学校では支援級に在籍。中学受験を経て現在は私立高校に通う。
中学3年時に夏休みの課題の作文「自閉症を持つ私から見た日常」が文部科学大臣賞を受賞。
自身が経験した、外見や行動が相手に与える誤解、コミュニケーションに生じる不調や、脳の特性による世界の見え方などを綴り、SNSでも大きな話題となった。

内容説明

自閉症者は何を考えているのか?世界がどういう風に見えているのか?葛藤や喜びなど、その心の声を真っすぐに書いた自伝の登場!15歳、自閉症当事者が書き下ろすみずみずしくも胸に迫るエッセイ。文部科学大臣賞を受賞した作文「自閉症を持つ私から見た日常」の作者が綴った自身の記録。

目次

1章 幼稚園編
2章 小学校編
3章 成長障害編
4章 中学受験編
5章 中学校編
6章 中学オーストラリア研修編
7章 高校受験編
8章 高校編 現在の日々
9章 これからのことについて

著者等紹介

藤田壮眞[フジタソウマ]
4歳の時に自閉スペクトラム症の診断を受け、小学校では支援級に在籍。中学受験を経て現在は私立高校に通う。中学3年時に夏休みの課題作文「自閉症を持つ私から見た日常」が文部科学大臣賞を受賞。自身が経験した、外見や行動が相手に与える誤解、コミュニケーションに生じる不調や、脳の特性による世界の見え方などを綴り、SNSでも大きな話題となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

64
著者は15歳、「自閉症を持つ私からみた日常」という作文で文部科学大臣賞を受賞した経歴を持つ。15歳にしてこの文章力を発揮する著者に感服。自閉症という、実態について詳しく知ることが少ない症例を、内側から見つめ表現した事例として大変貴重なものではないか。本書を読む前と後では、発達障害をもつ子どもへの眼差しが変わってこよう。ここまで我が子に寄り添いながら、共に歩んでこられたお母さんの姿に感動する。全てのページに添えられたイラストは、著者自らの手になるもの。文章と共に、当事者の心の内を理解する大きな手助けとなる。2024/09/13

Roko

30
この本から、自閉症の人が考えていることを教えてもらい、「そうだったのか!」とわかることがたくさんありました。本当はイヤだと言えればよかったのだけど、どういう風にイヤと言えばいいのかわからなかったから、黙り込んだり、暴れたりしてたのだということがわかって来るのです。 壮眞さん本人が大変なのはもちろんですが、彼をここまで育ててきたお母さんは凄いですね。きっと最初はどうしていいか分からないという所から始まったのだろうけど、今は彼の一番の理解者なのだと思います。2025/04/07

onasu

22
自閉症の人はどんな感じ方なのか。その当事者(現在は高校生)が、中学3年生の折の作文「自閉の私から見た日常」で文科大臣賞を受賞、それを元に幼児時分から書き起こした。  彼らは関心を示したもののみに一心不乱という傾向があるが、それは情報の取捨選択ができず、パソコンに例えるとメモリー容量が少ないのだとか。だから、突発事項があると騒ぎだしてしまう。また他人を認識するのも苦手で、自分と違うことを学習して知識としているとか。  症状の程度や個人差も大きく一様ではないそうだが、その一端を覗けたのは興味深かった。2024/10/30

えつ

16
15歳、自閉症当事者が書き下ろす、みずみずしくも胸に迫るエッセイ。4歳のときに自閉スペクトラム症の診断を受け、小学校では支援級に在籍。中学受験をして、現在は私立高校に通う。中学3年時に夏休みの課題作文「自閉症を持つ私から見た日常」が文部科学大臣賞を受賞。 自閉症の方がどのような日常を過ごしているのか、どのように考えているのか、改めてよく知ることの出来た1冊だった。これがすべてじゃないのは分かるけど、フルオープンにしている家庭の葛藤なんかは伝わると思う。もっと色んな人に読まれるべき。イラストが普通に上手い。2024/10/18

YUKA

9
成長過程にある15歳の少年が書いた本。 自分のことを客観的に見つめて書き綴っていることに感心した。 我が家にも自閉症スペクトラムの小学生がいる。著者と似た部分もあるので、もしかしたらこんな風に考えているのかな、なんて思った。 お母様の教えや姿勢が素晴らしいと思う。私もこんな風にわが子を導けたら…と思う。 あとがきのお母様の言葉には思わず涙。 うちの子はまだまだこんな風に成長できていないけれど、いつか彼のように立派に成長できるといいなぁ…。 2024/10/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22026888
  • ご注意事項

最近チェックした商品