出版社内容情報
死を欲する中国帰りの青年・黒瀬涼哉。4日後の8月16日・母の命日を最期の日と決め、その道中、嬉野温泉を訪れる。炎天下での宿探し、お盆でどこの宿も満室、黒瀬は立ち眩みを起こすが――「大丈夫……ですか?」そんな彼を救ったのは地元の高校生・叶絵だった。
縁あって叶絵の実家・ひさご旅館にほんの短い間留まることとなるが、なぜか叶絵は単なる旅館の従業員と客以上の積極的な交流を望む。他人が苦手な叶絵の普段と異なる姿に姉・朝陽に警戒されるも、母である女将は叶絵の変化を喜んでいるようで、柔らかな時間がそこには流れていた。
これは運"命"を"分"かつ新たな現代運命譚。
【目次】
内容説明
死を欲する中国帰りの青年・黒瀬涼哉。4日後の8月16日・母の命日を最期の日と決め、その道中、嬉野温泉を訪れる。炎天下での宿探し、お盆でどこの宿も満室、黒瀬は立ち眩みを起こすが―「大丈夫…ですか?」そんな彼を救ったのは地元の高校生・叶絵だった。縁あって叶絵の実家・ひさご旅館にほんの短い間留まることとなるが、なぜか叶絵は単なる旅館の従業員と客以上の積極的な交流を望む。他人が苦手な叶絵の普段と異なる姿に姉・朝陽に警戒されるも、母である女将は叶絵の変化を喜んでいるようで、柔らかな時間がそこには流れていた。これは運”命”を”分”かつ新たな現代運命譚。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
10
母親の命日に死ぬことを選んだ中国帰りの青年が、途上で立ち寄った嬉野温泉で、旅館の娘に出会い始まる物語。―――過去に絡む因縁、呪いのように絡む観念は。 とても正直に言うと今巻だけでは面白いか判断できぬ、衣笠先生だからこそ許される構成、と呼べるかもしれぬ物語であり、様々な伏線と謎をばらまき、何かの物語が始まっていく巻である。これはまだスタートラインではない、その手前。ならばスタートラインにたどり着いた時、そこに何が待つのか。今巻で起きてしまった衝撃的な展開、その先に何が待つのか。 次巻も勿論楽しみである。2026/10/06
きゅうくつ
5
よう実書き下ろしSSに釣られて購入(こちらと『よう実3年生編5』の2冊購入で読めるらしい)。あれこれ想像はさせつつ、いろいろと明らかにならないまま物語は進んでいく。なるほどこれが−1巻ということなのか。しかしこれは絶対値記号?多くの謎を残したまま、衝撃のラスト。追わなくてはならないものがまた増えてしまった。2026/10/04
MoriTomo
5
母の命日を最期の日と決めて佐賀を訪れた主人公が、ヒロインと出会うことで始まる物語で、先の読めない展開とラストの衝撃が強烈でした。 本編の前日譚という位置付けながら謎は深まるばかりで、どこか怖さを感じさせる雰囲気や、読了後に意味が分かる表紙も印象的でした。 考えの掴めない主人公や、手を差し伸べるヒロインとの交流、規格外な言動にも気になったり、まだまだ謎だらけなので、衝撃のラストから物語がどう動き出すのか楽しみです。2026/09/30
椎名
4
なるほどマイナスイチで納得。そもそもがそっちの畑の人というのはあるにしても作りがかなりゲーム的で、元の構想では小説媒体ではなかったというのもわかる。ゲームならこのラストでオープニングが流れる演出が入るところまで見える。死ななければならないという強迫観念のようなものに動かされている主人公と、旅館の娘たちから不思議と繋がっていく出来事や過去の事件と、まだ何も始まってすらいないもののなんとなく仕組みが想像できる状態。続刊に期待。2026/10/10
ツルギダケ
4
よう実と全然違う雰囲気なのに、よう実を読んでる時と同じ没入感で一瞬で読了。 表紙の女性がなぜ号泣しているのか?最後まで読むことでその意味が理解でき、絶句するしかなかった。 イラストも相変わらず可愛いのに、内容はかなりシリアスというギャップも良く、よう実以上に考察を楽しめる作品だった。 次巻での答え合わせも楽しみだが、主人公が旅館一家と再会するところを想像すると怖い。2026/10/02




