出版社内容情報
新釈の現代語訳で“能を読み”、先鋭な論考で“能を解き”、演者から“能を聞く”。第4巻では、観世信光、金春禅鳳、観世長俊の能をはじめ、「道成寺」「土蜘蛛」など、世阿弥以降につくられた能35曲を読み解く。
内容説明
能を知るたのしみ。「安宅」「道成寺」「石橋」歌舞伎へとつながる演劇性を読む。演者の言葉から能の心にふれ、論考で能の核心に迫る。
目次
能を読む―曲解説・現代語訳(阿漕;安宅;安達原 ほか)
能を解く―論考(信光―ワキ・大鼓・能作、才能の人;「道成寺」と乱拍子―能の古層の“責め”の身体;「風流能」の詞章とその構造―「叙事文」と「地謡」をめぐって ほか)
能を聞く―座談・対談(大槻文藏に聞く・「能」という演劇―中世人の心を読む;金剛永謹に聞く・金剛という名、金剛の面―稚児より出でて「孫次郎」で舞う;金春穂高に聞く・金春―秦河勝から始まる ほか)
著者等紹介
梅原猛[ウメハラタケシ]
哲学者。1925年、宮城県に生まれ愛知県で育つ。京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター初代所長などを歴任。哲学から仏教の研究に入り、「梅原日本学」を確立。その後、能を研究
観世清和[カンゼキヨカズ]
二十六世観世宗家。1959年、二十五世観世左近の長男として生まれる。父に師事、初舞台は四歳で「鞍馬天狗」の花見。1990年家元継承。「箱崎」「丹後物狂」「阿古屋松」などの復曲に取り組む。芸術選奨文部大臣新人賞、フランス文化芸術勲章シュバリエ、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。一般財団法人観世文庫理事長。社団法人観世会理事長。独立行政法人日本芸術文化振興会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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