出版社内容情報
現代に生きる主人公が「桃太郎」や「浦島太郎」、「鶴の恩返し」などの有名な昔話の世界にタイムスリップ! まったく違う価値観に戸惑いながらさまざまな冒険をしていく中で成長する姿を描くファンタジーノベル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
5
亀井君の少年時代から青年になるまでの成長ストーリー。御伽噺の中に、ちょいちょい入り込んでしまう亀井くん。 うさぎとかめ、浦島太郎、ねずみの嫁入り、桃太郎、ツルの恩返ししたい、因幡白兎と、かちかち山。それぞれのストーリーに、イマドキのどちらかというと、ダメな方の若者の亀井くんが、絡んでいく。 個人的には、イマイチ。ストーリーの持っていき方が好みではなかった。2020/03/23
yamakujira
2
1時間ほどで読めた薄い本。ペーパーバックみたいな紙質なのに表紙はフルカラーって、どんなコンセプトのレーベルなんだろう。内容は「うさぎとかめ」や「うらしまたろう」をモチーフにした6編の連作短編で、亀井君の成長物語にもなっている。この主人公が共感も同情もできないようなダメな男なのに、かえってイマドキの若者に見えて憎めない。でも、最初は工夫が見られた展開が、だんだんと昔話のトレースだけになってしまう。残念ながら物語そのものも、あまりおもしろいと思えなかった。 (★★☆☆☆)2017/01/08
Ayako
1
昔々あるところに一人の少年がカメにウサギにサルにと人生の廻り合いの旅に出たとさ♪2015/02/06
カーメンホワット
0
不思議な一冊に出会ったなぁ…2012/10/30
ゆう
0
怪しげなイラストにこのサブタイトル、グロかったらどうしよう~とドキドキしつつちょっとずつページをめくる…。私の期待をよそに(?)胸くそ悪くなるようなシーンは全くありません。健全な物語集ですのでご安心を。一話ごとにさっぱりあっさりと話は完結します。主人公・亀井少年が、ちょっと不思議な現代のむかしばなし的体験を通して少しずつ成長していく様が、面白い。スパイスは、現代の若者や社会をぴりっと風刺した作風。リアル系を匂わせての、ファンタジー系。ラストは昔話らしく、ちょっとほんわかで終わるってのがいいね。 2011/12/11