元雅の悲劇―うつぼ舟〈5〉

電子版価格
¥2,464
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

元雅の悲劇―うつぼ舟〈5〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046532909
  • NDC分類 773
  • Cコード C0095

出版社内容情報

世阿弥の息子、天才能作者、修羅を生きた悲運の人。梅原猛が元雅の能にみた、中世のむごさとは――。歴史・文学・宗教から能を読み解いた画期的能芸論、ついに完結! スーパー能「世阿弥」収録。

内容説明

世阿弥の息子、天才・観世元雅。修羅道を生きた非業の人。梅原猛が元雅の能にみた、中世の残酷とは。能から歴史・文学・宗教を読み解いた画期的能芸論、ついに完結!

目次

1 元雅と世阿弥(天河フィールド―尉面奉納と「唐船」;「経盛」―親の心・子を思う道)
2 修羅と祈り(「盛久」―清水観音御利生譚;「朝長」―幸若舞「鎌田」と観音懴法;「維盛」―夜念仏・夜の海;「重衡」―奈良坂に死す;「俊寛」―有王のカタリ)
3 親と子(「藤戸」―母は退場せず;「天鼓」―芸術の神は殺された;「歌占」―地獄の曲舞;「弱法師」―妻も哀し、闇の道;「隅田川」―母にてましますか)
4 戯曲「世阿弥」

著者等紹介

梅原猛[ウメハラタケシ]
哲学者。大正14年(1925)、宮城県に生まれる。生まれてすぐに愛知県知多半島の内海の名士で、梅原一族の頭領である伯父夫婦の養子となり、京都大学入学まで海と山に囲まれて過ごす。哲学から仏教の研究に入り、その後、縄文・アイヌを研究。「梅原日本学」を確立。国際日本文化研究センター初代所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zag2

16
世阿弥図書館本シリーズ6冊目。世阿弥の嫡男元雅の能をめぐっての解説。梅原さんのものの見方は本当に面白い。学界の主流の考え方と異なる点は多いようだし、そもそも学者ではあるものの専門が違うので、隠された十字架など歴史学者からは批判以前に無視されたケースも多かった様子。ともかくも親子の別れ、死への思いなどが元雅の能を貫いているという見方には同感です。2021/06/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7870923
  • ご注意事項