出版社内容情報
世阿弥の息子、天才能作者、修羅を生きた悲運の人。梅原猛が元雅の能にみた、中世のむごさとは――。歴史・文学・宗教から能を読み解いた画期的能芸論、ついに完結! スーパー能「世阿弥」収録。
内容説明
世阿弥の息子、天才・観世元雅。修羅道を生きた非業の人。梅原猛が元雅の能にみた、中世の残酷とは。能から歴史・文学・宗教を読み解いた画期的能芸論、ついに完結!
目次
1 元雅と世阿弥(天河フィールド―尉面奉納と「唐船」;「経盛」―親の心・子を思う道)
2 修羅と祈り(「盛久」―清水観音御利生譚;「朝長」―幸若舞「鎌田」と観音懴法;「維盛」―夜念仏・夜の海;「重衡」―奈良坂に死す;「俊寛」―有王のカタリ)
3 親と子(「藤戸」―母は退場せず;「天鼓」―芸術の神は殺された;「歌占」―地獄の曲舞;「弱法師」―妻も哀し、闇の道;「隅田川」―母にてましますか)
4 戯曲「世阿弥」
著者等紹介
梅原猛[ウメハラタケシ]
哲学者。大正14年(1925)、宮城県に生まれる。生まれてすぐに愛知県知多半島の内海の名士で、梅原一族の頭領である伯父夫婦の養子となり、京都大学入学まで海と山に囲まれて過ごす。哲学から仏教の研究に入り、その後、縄文・アイヌを研究。「梅原日本学」を確立。国際日本文化研究センター初代所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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