感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yukipitasu
3
ついに読了。面白かった。赤枝先生の授業をせっかく受けていたからもっと早くに読了して色々質問したりしてみたかったけど、どうせ質問が思い浮かばないからいいか。 青鞜のレズビアンの排除はジェンダー論の授業で聞いていたので大体は知っていたけど番紅花の方は全然知らなかった。 女学生文化のエス等についてもよく知らなかったので、こんなに詳しい話が読めて面白かった。 吉屋信子の話題もけっこう出てきた。 もう絶版されてて中古はめちゃ高いんだっけ?図書館さまさまだよ。2024/02/21
○○○ ○○
1
「ロマンティック・ラブは女性が主体となる/女性を主体とする」故に「むしろ女性同士の関係でのみ実現であった」。前近代的な色恋と近代的恋愛の一般化の狭間にあって、同性愛と差異化されない親密さとしての女性同士の関係を、平塚らいてうと尾竹紅吉、女学生の心中事件や少女雑誌などを題材に読み進めていく。そのような関係は結婚=生殖を前提とした社会の文脈に沿って肯定/否定されつつ、純粋に精神的な結びつきが強調されることによって具体的対象から遠ざかり「母性」や「無償の愛」といった女らしさのジェンダー規範に飲み込まれていく2020/08/26
なめこ
1
おもしろかった。それに、自分自身の今後の研究にとっても、非常に重要となりそうな文献。「近代日本における女同士の親密な関係」が、"ロマンティック・ラブ"の実践としてとらえられている。女性(たち)が"近代的な主体"となるにあたって、"ロマンティック・ラブ"がどのような役割を果たしたのか、という考察は、たいへん興味深かったのだけれど、"ロマンティック・ラブ"という装置そのものについて、もう少し紙幅が割かれていると良かった、かも。2017/04/12
Guro326
0
「番紅花」立項のため3章だけ2024/03/12
-
- 和書
- 馥郁たるひととき