出版社内容情報
秀でた実作者は、秀でた読み功者!
俳句の可能性、普遍性を追求し、作り手と読み手の異同、俳句の師弟関係、なぜ文語なのか等、俳句の魅力と奥深さを伝える一書。
内容説明
わずか十七音の短くつつましい定型詩、俳句。それは、魅了する詩型である。句会、結社、師弟関係を積極的な俳句の仕組みととらえ、俳句とは何かから切字の効用まで、本質かつ技巧論を縦横に綴る、気鋭の俳人の評論集。第19回俳人協会評論新人賞受賞作品。
目次
なぜ「第二芸術」か
閉鎖性と普遍性
古典への道のり
作り手と読み手
師弟関係
取り合わせ
ポエジーをめぐって
難解ということ
自然との約束
ポエジーふたたび
叙事詩としての俳句
なぜ文語なのか
近代俳句と漢語
散文との縁を「切る」
著者等紹介
小川軽舟[オガワケイシュウ]
昭和36年(1961)、千葉県生まれ。東京大学法学部卒業。昭和61年、「鷹」入会、藤田湘子に師事。平成11年、「鷹」編集長。平成17年、藤田湘子逝去により、「鷹」主宰を継承。平成13年、句集『近所』で第25回俳人協会新人賞を受賞。平成16年、評論集『魅了する詩型―現代俳句私論』で第19回俳人協会評論新人賞を受賞。現在、「鷹」主宰、毎日新聞俳壇選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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