内容説明
俳諧は、集団の唱和応酬を詩の母胎とする連想文芸である。作者の個性よりも世情と人情に通じることが求められる即座即興性には、芸能的な性格もある。俳句を愛する俳文学者が、芭蕉をはじめとする俳諧の豊饒を平明に綴って示唆に富む評論随想集。
目次
1 芭蕉の俳諧(芭蕉の人生と俳諧;芭蕉の思想的基盤 ほか)
2 俳句芸能論(俳句芸能論;連歌と俳諧の会 ほか)
3 俳諧から俳句へ(近世の付合文芸;俳句、俳諧、聯句、連句 ほか)
4 季と切れと(連歌の季語、俳諧の季語;歳時記序説 ほか)
5 最後の旅(芭蕉と大坂(講演))
著者等紹介
桜井武次郎[サクライタケジロウ]
1939年、大阪生れ。1963年、高野山大学文学部卒業。博士(文学)。近世文学、特に俳文学史を専門とする。1983年度芭蕉祭文部大臣奨励賞、2004年度芭蕉祭文部科学大臣奨励賞受賞。神戸親和女子大学名誉教授
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