内容説明
アンが孤児院からひきとられて1年。マシューはもちろん、きびしかったマリラにも、アンはかけがえのない家族になります。学校ではダイアナとの友情が深まり、ギルバートとはある事件で立場が逆転!大嫌いだった彼が急に気になりはじめます。でもライバル関係はかわらず、二人は先生をめざして受験することに。結果は?そして人生でさけられない別れが訪れ、アンは大人になります。思いっきり泣ける感動作。絵49点。小学中級から。
著者等紹介
モンゴメリ,ルーシー・モード[モンゴメリ,ルーシーモード] [Montgomery,L.M.]
1874~1942年。小説家。カナダのプリンス・エドワード島出身
河合祥一郎[カワイショウイチロウ]
1960年生まれ。東京大学教授
南マキ[ミナミマキ]
埼玉県出身の漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mikipon
5
娘が読む。午前中、クスクス笑いながら読んでいるので、何?と聞くと「今、マシュウがお店でドレスを買おうとしてる」午後、「マシュウが死んじゃった~」と涙目で落ち込む。うんうん、マシュウが死ぬ場面は、本でもアニメでも映画でも母は毎回号泣です。中々慰めようもなく「将来、アンに男の子が生まれたとき、一番尊敬する男性の名前です。といって、マシュウってつけるねんで」というと、ちょっと立ち直った様子。続きが気になるようで、何巻まであるの?と聞いてきたので、きっと読み続けてくれるでしょう。2014/10/07
ちかもり@再出発
2
上巻にひき続き、下巻です。翻訳はすごくいいです。村岡訳のいい部分は残しつつ現代的感覚に違和感ない文章で苦も無く内容が頭に沁みこんでいきます。アンに関してはド素人の私が内容に関して言えることはただ一つ。この作品は最近の凡百のライトノベルを凌駕する最強のキャラクター小説だということくらいです。個人的要望ですが河合さんには是非「愛情」まで翻訳してほしいです。南さんのイラストはかわいらしくて好きですけど、アンがちょっと可愛いすぎるかな?2014/04/19
のむ
0
上巻ではアンの長すぎるおしゃべりにうんざりしたが、下巻になるとアンも成長して、短い言葉で人を揺らすことを覚える。それが嬉しいような、さみしいような……。すっかり知的な愛嬌を持つ少女になったアン。しみじみと、育っていくアンを見守るマリラの気持ちに身を寄せる。それにしてもマリラ角が取れても可愛いよマリラ。長生きしてくれ……。 「がんばって勝つことのつぎによいことは、がんばって負けることだわ。」-239頁2017/06/27
Amarilli
0
当世、世界で一番有名な少女は何人か挙げられますが、その一人はアン・シャーリーでしょう。日本では、アニメを見て知っている方も多いはず。またNHKでは訳者である村岡花子さんに焦点を当てた、ドラマがありましたね。リバイバルブームも捨てたものではないということです。羽海野チカさん絵も捨てがたいですが、本書の南マキさんのイラストが大ヒットを叩き出しました。実に可愛らしい絵です。作中、徐々に大人になっていく様が見て取れて、決して優しさだけでない世界に拍車をかけます。ブラウニングにも不意を突かれたのが、本当、可笑しくて2015/06/23
食パン
0
小42024/05/29