ミッドナイト・バス

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  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900063
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

東京での仕事を辞め、故郷で夜行バスの運転手となった利一。様々な事情を抱え夜を渡る人々を見てきたが、ある夜思わぬ人が乗車する。

東京での過酷な仕事を辞め、故郷の新潟で深夜バスの運転手をしている利一。
ある夜、彼が運転するバスに乗ってきたのは、十六年前に別れた妻だった――。

父親と同じく、東京での仕事を辞めて実家に戻ってきた長男の怜司。
実現しそうな夢と、結婚の間で揺れる長女の彩菜。
そして、再婚した夫の浮気と身体の不調に悩む元妻、美雪。

突然の離婚で一度ばらばらになった家族は、
今、それぞれが問題を抱えて故郷に集まってくる。
全員がもう一度前に進むために、利一はどうすればいいのか。

家族の再生と再出発をおだやかな筆致で描く、伊吹有喜の新たな代表作!

内容説明

東京での仕事に挫折し、故郷で深夜バスの運転手として働く利一。あるとき乗車してきたのは、十六年前に別れた妻だった。おだやかな筆致で描かれる、家族の再生。そして再出発。

著者等紹介

伊吹有喜[イブキユキ]
1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒業。2008年『風待ちのひと』(「夏の終わりのトラヴィアータ」より改題)で第三回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

344
小説に必要な設定だとは言えこの家族問題たくさん抱え過ぎ。2018/06/17

ガクガク

253
かなり鬱陶しかった。夜間高速バスの運転手利一と家族、元家族などが絡まるいわゆる家族小説だが、東京と新潟を往復するバスのように、いつまでも行ったり来たり、今の生活(子どもや恋人)と、元妻とその家族(義父)の間をくどくどくどくど行ったり来たりする話が描かれる。特に元妻の美雪には全く魅力を感じられなかった。主人公らの子どもの怜司や彩菜にはまだ未来があって動いていくので救いがあった。文章もセリフも変にずれている感があって自分にはしっくり馴染めず。最後の最後に京都へ行くバスに乗客として乗るシーンにやっとほっとした。2014/06/29

えむ

218
白鳥交通高速バスの運転所リイチ(高宮利一)は四十九歳。志穂は一回り年下。相手に与える負担を考え、志穂に別れを告げた。しかし志穂に会いに行くリイチ。伊吹さん3冊目読了。おもしろかった。伊吹さんの作品にはどれも似た雰囲気がある。辛いところから起き上がり、前に一歩踏み出す人を描いている。四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十、働き盛り。まだまだ、頑張りましょう。この作品の私の脳のリイチのイメージは杉本哲太だった。アヤニャンのように「質問は、許可しません。」2014-47。7212014/06/14

ナイスネイチャ

216
図書館本。どの登場人物も繊細で過去のトラウマに引きずられて生きてました。あと主人公の冷淡な会話が余計に際立ってました。父親という立場、男という立場が入り混じった心情を綴っているのも印象的でした。2015/02/14

みんと

212
利一の優しさはあまりにも大雑把過ぎて、もっと人には繊細に接してあげればいいのにと思う。 不器用だと心を欲している人には何も伝わらず損だ。 バラバラになった気持ちをうまく繋ぎ合わせるのは難しいことだけれど、他人ではない家族なら時間はかかっても望みは捨てないでいたい。 最後の方は、一筋の光が見えた気がして救いがあった。 利一さんが選んだ道が良いか悪いかは別として。2015/07/13

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