出版社内容情報
つばさ文庫版「バッテリー」シリーズ、感動の完結巻!「おれはピッチャーです。だから、誰にも負けません」巧と豪のバッテリーが、横手二中の最強バッター・門脇、瑞垣らと対決する試合の日が近づいていた。強い自信を持つ巧、なやみ続ける豪。試合はどうなるのか――!
あさの あつこ[アサノ アツコ]
著・文・その他
佐藤 真紀子[サトウ マキコ]
イラスト
内容説明
「最高のバッテリー」を目指す、巧と豪。いよいよ県内最強・横手二中の天才スラッガー・門脇、瑞垣らと対決する試合の日が近づいていた。だが、二人は、野球部の前キャプテン・海音寺から、今のままでは門脇に打たれる、と言われてしまう。ピッチャーとして強い自信を持つ巧に、くらいつくキャッチャーの豪。それぞれの悩みを抱え、プレイボール!そして、試合は―!?少年たちの想いがぶつかる、感動の完結巻。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。『バッテリー』(教育画劇)で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー1~6』で小学館児童出版文化賞を受賞
佐藤真紀子[サトウマキコ]
1965年東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こふみ
20
ちょうど昨日、我が家の中二男子の野球部保護者会に出席したばかり。脳内野球密度高めでのバッテリー読了となりました。汚れたユニフォームの洗濯、朝早くからの練習試合の送迎、さらに家の中で素振りされるなど、母は心身ともに消耗することも多いですが、こんな物語を読んでしまったら、頑張るしかないですね。2023/05/14
せら
14
長かったような短かったようなで本編終了。こんなにも熱中できるものに出会えた巧や豪を羨ましく思った。続きが見たい…。読んで良かったと思えるシリーズでした。2016/10/05
海星梨
7
KU。こんな小説の書き方があるんだと思わせられっぱなしの六冊でした。児童書版で書き換えもあるとのこと、角川文庫版でちゃんと読んだ方がよかったのかな。この最後はあれだよ、門脇が空振りしてどう折り合いをつけて高校野球に挑んでいったかとか、あるいは巧が打たれてそれをどう乗り越えたかとか、そこはもう読者一人一人の想像の自由に委ねるってことでしょ? そんなこと、ある? ていうか、作家としてそんな書き方できる? バッテリーとして豪は向き合うことを決めました、バッテリーを描く本作はそこまででいいです、ってことでしょ?2022/09/10
むらっち(空)
5
天才ピッチャーの姫様。たくましい少年に成長しました。後に野手7人、前に捕手1人の大きなグランドの狭いマウンドから、見守る全ての人の気持ちをのせて投げ込む白球。きっとミットに熱く食い込んだことでしょう。まだまだ、中学2年生の春を迎えたばかり。高校に進学して、甲子園優勝投手になるまでの更なる成長をみてみたい。2016/12/17
のせなーだ
0
人生の中で中学生時代は、本当に特別だ。体と心の柔らかさ。学校では毎日、体中で楽しんでいた子、願望の強さを持つ子、少数だが、高学力で精神的に大人に近い人でナイーブすぎる集団の中で苦しそうだった子など。 子供たちと大人のような子の集団で、ほとんど自分を語らず、相手を誤解して過ぎた時代かな。本文のキャッチボールのような会話を楽しみながら、どんどん読み進み、ラストは、ないだろうと思って、あきらめて読了。成長期だものね、中学生でなくなっていく新たな人生が続く。エンジョイできた時間を作者へ感謝。 2016/10/30