角川つばさ文庫 ロックとマック―東日本大震災で迷子になった犬

なりゆき わかこ【作】/ドックウッド/東海林 綾【原案】/つがね ちかこ【絵】

角川書店（2012/02発売）

• サイズ B40判／ページ数 158p／高さ 18cm
• 商品コード 9784046312181
• NDC分類 K913
• Cコード C8295

出版社内容情報

あさのあつこさんも感動した、東日本大震災で本当にあった犬の話。ミニチュアダックスフンドのロックは、東日本大震災で大好きなお母さんたちとはぐれて迷子になってしまう。たくさんの人の愛によって奇跡的に飼い主と再会できた、本当にあったお話。

なりゆき　わかこ［ナリユキ　ワカコ］
著・文・その他

東海林　綾［トウカイリン　アヤ］
企画・原案

ドックウッド［ドックウッド］
企画・原案

つがね　ちかこ［ツガネ　チカコ］
イラスト

ムシカゴ　グラフィクス［ムシカゴ　グラフィクス］
著・文・その他

内容説明

２０１１年３月１１日、東北地方を中心に大きな地震がおきました。その津波ではたくさんの人や動物が流されてなくなったり、家族とばらばらになったりしました。この本は、宮城県で迷子になった犬が、出会った人に助けてもらいながら飼い主と会うことができた、また福島県の動物病院であった、どちらも本当のお話です。あの地震で何がおきたのか、じぶんだったらどうするか。あなたもぜひ考えてみてください。小学中級から。

目次

第１章　ロックとマック（宮城県遠田郡美里町、東松島市鳴瀬町）（三月十一日；お姉さんとアトム；ドックウッドへ；『みさと』と『なるせ』；かなしいお別れ；お母さんに会いたい；さよなら、マック；あきらめないでよかった！；家族に見守られながら）
第２章　福島のミミ（福島県富岡町）（強い地震；不安な夜；避難所へ；帰れない！；のこされた三匹；赤ちゃんが生まれそう！；先生との再会；しあわせにむかって）

著者等紹介

なりゆきわかこ［ナリユキワカコ］
東京都出身。慶應義塾大学文学部卒業

東海林綾［トウカイリンアヤ］
獣医師。２０１１年設立「福島県警戒区域内動物救援獣医師チーム（ＶＡＦＦＡ３１１）」のメンバーとして、動物たちの救援、保護、医療活動を行う

つがねちかこ［ツガネチカコ］
兵庫県出身。女子美術大学卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[井戸端アンジェリか]

みんながみんな犬猫好きとは限らないんだよね。だったら動物連れ専用の避難所を用意したらいいのにと思うんだけど、そんなのわがままで贅沢なんだよね。人の命とどっちが大事なのかっっっ!って大炎上しそうだよね。確かにそうなんだけどさ、こっちにとっては家族なんだから、困っちゃうよ。　　泣いた。泣くつもり購入だから手放しで泣いてやった。今日3月11日に読めて良かった。

2017/03/11

[ちびのミイ]

息子の読書感想画のために図書館より借りた本。 東日本大震災の被害にあった犬達の話。原発からの放射能漏れのため避難せざるおえない中、愛する犬猫達を置いて行かねばならない現実…人間も恐怖や不安なように、動物達も同じように感じている犬目線の語りがジーンと来ました。 このようなドラマが幾つもあるのだろう…自然災害は避けられないことが多い…運命と受け入れるしかないのか…そんな中、懸命に生きる犬達の姿に力を貰う一冊。

2016/09/07

[リトル・リン]

児童書なのであっという間に読めちゃいます。犬ネタは危険なので、湯船に浸かって一人の時に読みました。どなたか別の作家さんが紹介していたと記憶しています。

2017/01/17

[nktnh]

子供が借りてきた本をすすめられて。震災の混乱の中で飼い主とはぐれたロック視点で話がすすみます。もう一つは妊娠中の母犬の出産のお話。予期していなかった原発からの避難。子供の頃から意識して考えることは必要だと感じました。生き物はたくましいと信じたい。

2013/02/15