内容説明
ホッキョクグマのダイブ、オオカミの遠吠え、ペンギンの空中遊泳、テナガザルのブラキエーション。行動展示で知られる日本最北の旭山動物園。閉園寸前から2006年度に入園者数が300万人を突破するまで、小菅前園長は、36年間毎日、動物のお世話をしてきました。交尾、出産、子育て、病気、そして、死。地球上で綿々と繰り返されてつながる命。絶やさないようにするのは、人間の使命です。“日本版動物記”の決定版!小学上級から。
目次
ライオンは寝ている
動物園の中の野性
春の恋愛模様
テナガザルは核家族
オオカミは悪者?
ジョン&リカの絆
オオカミの子育て
宝石のように美しいネコ
北の果てのキリン
マサイキリンとアミメキリン〔ほか〕
著者等紹介
小菅正夫[コスゲマサオ]
1948年、北海道生まれ。北海道大学獣医学部卒。旭川市旭山動物園に就職。95年、園長に就任するが、閉園の危機におちいる。ワンポイントガイド、夜の動物園、行動展示など、さまざまなアイデアを駆使し、2007年、300万人が来園する日本一の動物園となる。09年3月定年退職
秋草愛[アキクサアイ]
1975年生まれ。イラストレーター。立体造形作家。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒
今津秀邦[イマズヒデクニ]
カメラマン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サラサラココ
5
こどもが手に取ったノンフィクション。以前読んだ動物病院のよろず相談と違うところは、飼い主の心情がかいてないところだそうだ。動物園がすることとして、子どもたちに動物のことを教えることと、その種が絶滅しかけたときに野生にかえすこと、とのこと。2022/01/31
なすのよいち
1
良くも悪くも普通の動物園の飼育日記、という読みやすい本だろうと思って手に取ったのですが、なんでしょうか、胸にくる内容が多くてウルウルしながら読んでいました。2巻もあるので早速読もう…2019/12/30
おはなし会 芽ぶっく
1
平成24年度ブックトーク資料【テーマ 旭川】(高学年~中高生)2013/06/15
dahaappy
1
カピバラ、チンパンジー、フクロウ、ホキョクグマ、オオカミ……。命を預かり、命を繋ぐ。さらに人間にその動物の素晴らしさを伝えていく。可愛くて楽しげな動物園の舞台裏に苦悩と喜びがある。オオカミ、増えるといいですね!2011/05/25
千冬
1
動物飼育の難しさ、素晴らしさがよく伝わってくる良書。ぜひ大人にも読んでほしい。本書では軽く触れられているだけだが、動物園の飼育の成功の裏には、何頭もの死とそれに対する心無いバッシングの嵐があったことも忘れてはならないだろう。動物園で見る側の私たちもまた無知ではいられないと思う。2010/07/15