出版社内容情報
毎日新聞の人気連載「季語刻々」がついに書籍化!
現代の句と古典的名句、それぞれの味わいと楽しみ方を伝える俳句ガイドの決定版。
内容説明
いまの俳句×むかしの俳句―“同じ季語の句”ふたつ並べて読みくらべたら?古典から現代までの名句・秀句・ゆかいな句、四百句をたのしくガイド。これまでにない俳句読本。俳人・ねんてん先生の「季語刻々」(毎日新聞連載)が本になりました。
目次
春
夏
秋
冬・新年
著者等紹介
坪内稔典[ツボウチネンテン]
1944年生まれ。俳人、歌人。正岡子規や夏目漱石の研究者としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
22
坪内さんが選んだ春夏秋冬の同じ季語の俳句を「いま」と「むかし」とそれぞれ1句ずつ掲げて鑑賞する趣向。高浜虚子と正岡子規の句が圧倒的に多く選ばれています。現代俳句の若い詠み手や小学生の句もあってにぎやかですね。虹立ちて忽ち君の在る如し(虚子)があざやかな印象。近ごろテレビで活躍中の夏井いつき先生の句もあった。母が吾をまたいでゆきぬ年の暮(いつき)「おでん酒」という季語は広辞苑に載っていないらしい。どろどろでぐちゃぐちゃの夏きみがすき(内野聖子)の句は私の実感に近くて親しめる。俳句的真実とか勉強になりました。2020/10/14
かふ
11
2010年の毎日新聞「季語刻々」の連載の編集本か。現代の俳句と昔の俳句の共通の季語を並べて批評する。現代の俳句でも地域性が出てくると過去の世界のような。また昔の俳句がけっして古びたものにはならなかったり。有名俳人ばかりではなく作家や芸能人の句も。芥川龍之介はいま読んでも斬新だった。2023/11/20
b☆h
10
一、二年前から俳句に使う季語について知りたいなと思いながら、時間だけが経ってしまっていた。言葉の本を読んでると、季語に使われて今はもうほとんど使われない言葉の響きの美しさに、少し俳句を知ろうと思い立ち手に取った一冊。思ってたよりも読み取るのが難しくてあまり面白さが分からなかった…。俳句初心者にもおすすめの本があれば教えていただきたいです。2021/07/31
えいこ
2
ひとつの季語について、いまとむかしの句を取り上げて鑑賞。稔典さんのセレクトを楽しむ。たくさんの季語が季節ごとにまとめられ、特に現代俳句はバラエティに富んで楽しい。「柚子坊」という季語を知ったのが収穫。2022/02/24
豆ぐみ
1
面白かった。毎日新聞連載のコラム「季語刻々」のセレクト版。いろんな人の俳句が取り上げられてる。解説が4、5行でちょっとずつ読める。2021/06/11
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