内容説明
動物さんからみんなに伝えたい12のお話。
目次
1 野生動物はペットじゃない(サムのいかり;仲の悪いゴリラ;ナナちゃん、何を思いだしていたの?)
2 四〇〇〇通りの生きかた(ダチョウ君がほしかったもの;ヒトって何?;ゴクウの赤ちゃん)
3 動物園のピンチ(おかねのない動物園;どん底でも楽しい人たち;「あざらし館」誕生)
4 にこにこ笑って生きよう(片羽のカラス;チゴハヤブサを放つ;森を捨てたヒト)
著者等紹介
浜なつ子[ハマナツコ]
千葉県生まれ。立教大学大学院修了。シカゴ大学大学院に留学。ノンフィクション・ライター。サンケイ新聞婦人面担当記者を経て独立
あべ弘士[アベヒロシ]
1948年北海道旭川市生まれ。25年間旭山動物園に勤務し、この間たくさんの動物に出会い、動物からいろいろなことを学ぶ。著書に『あらしのよるに』(講談社出版文化賞絵本賞、サンケイ児童出版文化賞JR賞受賞)『あかいとり』など絵本を中心に多数がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
旭山動物園が有名になる前からのおはなし。『 サムのいかり / 仲の悪いゴリラ / ナナちゃん、何を思いだしていたの? / ダチョウ君がほしかったもの / ヒトって何? / ゴクウの赤ちゃん / おかねのない動物園 / どん底でも楽しい人たち / 「あざらし館」誕生 / 片羽のカラス / チゴハヤブサを放つ / 森を捨てたヒト 』私が子どもの頃の動物園はショボかった(失礼)まさかの今の姿は動物園の方々のご苦労とアイデアあってのもの。2022/07/13
バッカス
4
子ども向けに書かれた本だが、メッセージにはブレがない。野生動物に敬意を示すことについてのエピソードが満載。野生動物はペットとは違う。人間の都合の良い解釈を動物に当てはめない。絶滅危惧種の保護。根本は生態系の維持という観点である。旭山動物園のスタッフの心意気も伝わってくる。旭山動物園行ったことありませんが、是非とも訪ねてみたい。2019/08/23
vodka
2
飼育員は動物たちの通訳になること。今の旭山動物園ができるまでの「動物園の哲学」の話。子ども向けに言葉は選ばれているものの、軸はぶれず、メッセージ性があります。あべ弘士さんの絵も良かった!2022/12/09
Mipyu
2
旭山動物園が全国的に注目される前からの話。長い苦難の時期には少ない予算、自然界から動物を連れて来て飼育する上での葛藤、辛さを乗り越えてきた。大変な中で動物園に関わる人たちが議論を重ねて動物園のあり方についての理想を共有し、チャンスを生かして少しずつ今のような旭山動物園に近づいて行ったと知り胸を打たれた。登場する動物達は皆、凛として生きる姿が美しい。人間は森を捨てて、動物達とは別の道を進んだが、時に自然や動物に触れることが癒やしとなるのはかつては森の住人だったからだと。自然や動物達との共存、大事なテーマ。2022/07/08
Yoshie
1
子どもたち&親御さんたちに読んで欲しいです2020/11/13
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