出版社内容情報
『怪談』『日本の面影』が世界的なベストセラーとなった明治の偉人・小泉八雲。なぜギリシャ生まれの八雲が近代化して間もない日本に赴き、そして一生を過ごすことになったのか。そこにはアニミズムに満ちた日本の魅力だけでなく、妻として支え続けたセツの存在があった。語り部としての才能を発揮したセツが語り、そして八雲が記す。そうした過程のなかで『怪談』などのベストセラーは誕生し、そして世界の人は日本という国を知ることになった――。今を生きる人々の心にも刺さる二人の生涯を圧倒的なフィールドワークで描き出す一冊。
【目次】
第1章 不幸を肥やしに育まれた不屈のヒロイン
第2章 ハーン、憧れの国・日本へと渡る
第3章 背筋の凍る怪談話が温かい夫婦愛を育む
第4章 ふたりの「住みたい街」が違いすぎて
第5章 東京で安住の地、終の住処を得る
第6章 重荷を降ろして残りの人生を楽しむ
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- 和書
- 弁護のための国際人権法