出版社内容情報
「数字は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつも人間だ。」
――過去最高益から一転、巨額赤字へ転落した帝国重工。
営業現場に違和感を感じる営業部員・渋沢慎一と、失踪した上司を追う経理主任・津田桜子。
2人は会計探偵くろいの協力を得て、会社の決算書を読み込み、関係先の調査を進めていく。
読み進めるほど、数字の行間に潜む〈黒い物語〉が見えてくる――。
本書は、マンガ → 会話 → クイズ(会計ミステリ) → 解説の4ステップで、
物語のドキドキをそのまま“財務を読む力”に変える会計エンタメ学習書です。
・マンガ:企業で起きる不可解な出来事と「おかしな数字」(会計論点)を面白く、時にシリアスに描きます!
・会話:マンガのストーリーの中の会計論点を整理します。
・会計ミステリ:各話における学ぶべき会計論点について、クイズ形式で特訓しましょう。
・解説:基本的な考え方から、ビジネスで役立つ知識までをやさしく説明します。
■読んで身につくこと
・財務三表(P/L・B/S・C/F)の基本とつながり
・“黒字なのに倒産してしまう”理由
・粉飾の兆候を数字から嗅ぎ分ける視点(売掛金・棚卸資産・キャッシュの動き 等)
・投資指標の読み方(EPS・PER・ROE/ROA・PBR・レバレッジ ほか)
・会議や投資でも使える“根拠ある数字”の使い方
■こんな方に
・マンガを読むだけで、決算書を“ラクに”読めるようになりたい…
・会計をゼロから楽しく学び直したい/実務の勘所をつかみたい…
・企業研究や投資判断の武器になる1冊を探している
数字は、沈黙しながらも雄弁です。
ページをめくる手が止まらないミステリの緊張感の中で、「決算書が語る真実」をあなたの目で読み解いてください。
【目次】
プロローグ【傲慢】崩れゆく帝国
はじめに/帝国重工 財務データ (61期~66期)/登場人物紹介
第1章:【強欲】沈黙する証人たち「会計ってなんだろう」
第1話:崩れた帳簿の真実
第2話:企業を映す鏡 決算書とは?
第3話:決算書は企業の物語 会計の全体地図
第2章:【嫉妬】裏切りの帳簿「財務三表の基本を学びましょう」
第4話:歪められた資産 B/Sでわかるお財布事情
第5話:隠された利益の嘘 P/Lは1年間の成績表
第6話:復讐の数字 B/SとP/Lの矛盾を見抜け
第3章:【怠惰】歩みを止めた巨人「会計ルールは知らないではすまされませんよ」
第7話:消えない機械の謎 減価償却で資産価値の減少を費用化するはずが…
第8話:未来の売上を先取りする罠 約束は本当に果たされているのか
第9話:見えない負債の重み 将来の義務と現在の責任を記録する引当金
第4章:【色欲】愛と金の取引「キャッシュ・フローは会社の現在・将来の価値にもかかわるのよ」
第10話:虚構の取引 欲望が生んだキャッシュの歪み
第11話:現金の流れが示す真実 追憶の罪
第12話:暴かれる本当の「企業価値」 仕組まれた崩壊
第5章:【憤怒】復讐の記録「財務指標を駆使して、数字に込められたメッセージを解読するぞ」
第13話:忍び寄る復讐 麻薬漬けの決算書
第14話:崩壊の瞬間 株価の因数分解で見えた本当の実力
第15話:最後の決算 亡霊の告発
エピローグ【暴食】貪り尽くされた企業
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