しゅうまつのやわらかな、

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しゅうまつのやわらかな、

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046067982
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

忘却と喪失。停滞と安寧。異端の言語感覚で綴られる、過ぎ去った日々の心象。
随筆。小説。詩。日記。変幻自在に境界を超える筆致が織りなす待望の随想集。


装画:つくみず
装丁:名久井直子


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

小さなころの夢は石になることで、いま夢みるのも石になること。
もの言わず、もったりと、ただそこにあるだけのものでありたい。
水と風に磨かれて、つやつやしたからだにひかりを溜めていたい。
ときどき拾われて、飾られたり投げられたりするのも、悪くない。
むきだしのみじめさを武器にも鎧にもしないで、そこにありたい。
『石の日』より

……きっと、何者にもなれない。そんな言葉を聞いて、煮物にもなれない、と思った。
何者にもなれない、という十の音のつらなりは、その九つを煮物にもなれないが占める。
『煮物にもなれない』より

ことばはすべて、こころの翻訳だから、決して明かされない秘密を持っている。ちょうど湖の水を手にすくいとったとき、手の中の水はもう湖ではないように、そんなふうにしかことばをあつかうことはできないのだと、しずかにあきらめている。
『コンサバ』より

深淵をのぞくとき深淵もまたひとりぼっち。しーん。えーん。
『めそめそメソッド』より

神は細部に宿るのではなく、細部を見つめる視線に宿る。
それか、細部にすました耳に。こまやかさをこぼさないよう、ふるえる手つきの中に。
『ゴッホとズボン』より

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内容説明

浅井音楽による待望の作品集。全24篇。

目次

瓶いっぱいのからっぽ
とんかつ大臣
ゴンドラ龍 ゴンドラゴン
カニにされた日
センセイと路地
育ちもしないがよく食べ眠る
ツチノコとウマイコトイッタナ
迷子日和
石の日
一切の責任を負います
スーパーマーケットという異界
ぼこぼこかまぼこ
ぬいぐるみは役に立たないから
めそめそメソッド
ゴッホとズボン
いなくなったエビ
穴のない靴下は存在しない
静けさをおそれないこと
煮物にもなれない
犬を棒に当てる
人生禁止おじさん
むいが来たりてむいと鳴く
コンサバ
月日

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかはし

3
短編集。不可思議ながらゆるい作品の数々に和まされる。読むほどに脱力していく感覚になり心地よかった。2025/03/02

🦀

2
日曜日にポムポムプリンを投げてるツイッタラーの本。エッセイと幻想文学と冗談を足して3で割った結果、エッセイと幻想文学の部分にも冗談が多過ぎて結局冗談みたいな内容。ところどころ素敵なユーモアの言い回しはあれど、どこまで行ってもXでウケる雰囲気のポストの繰り返し、もしくは引き伸ばしみたいな文章がずっと続くので、申し訳ないが特に後半は眠くなる読み心地だった。ゆるっと本読みたい人におすすめ。2025/02/23

ねこまる。

2
浅井音楽さんのポストが好きなので、エッセイが出ると聞いて迷わず買った。色んなことに思いを巡らせている人の書く世界って綺麗だし、惹き込まれる文章だと思った。劇的な何かが起こっているわけじゃなくて、なんてことない日常が描かれている。社会ではタイパとかコスパとかいう言葉が流行っている日々。だけど何か偉大なことを成し遂げなくたっていい。何もしない日があってもいい。そんなふうに認められている気がした。ぽかみを感じる1冊。2025/02/14

アイリス

2
普段エッセイとか読まないのに何故か気になって読んだ。忙しさの中で忘れそうになっていたことを思い出せた。心と体がキツくなるほど頑張りすぎる必要なんてないんだよなぁ…。2025/01/27

ユカコ

2
あぁ、このやわらかな感性とやさしい言葉の海にずっと漂っていたい🥹この感受性、涙が出るほど羨ましい。 寄る辺ない日や言葉にならない気持ちはやがてその人の心そのものになり、日々の余白にすとんと落ちる誰かの言葉が糧になる。そうして人生は続いていくのかな。心がまあるくなりました。2025/01/26

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