野生のアイリス

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野生のアイリス

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  • サイズ B5判/ページ数 120p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784046053664
  • NDC分類 931
  • Cコード C0098

出版社内容情報

2020年にノーベル文学賞受賞を受賞した詩人、ルイーズ・グリュック。
日本で翻訳版のなかった女性詩人の代表作を対訳(英語の詩も掲載)でお読みいただけます。
原書『The Wild Iris』は1993年にピュリッツァー賞詩部門受賞。花をモチーフにした美しい作品集です。

翻訳は、詩人、エッセイスト、ウィートン大学英文学部准教授の野中美峰氏。
原作の世界観を極限まで再現した流麗な翻訳詩をお愉しみください。

内容説明

花と祈り。草木溢れる庭を舞台に紡がれる孤独や喜び―1993年ピュリッツァー賞受賞、圧倒的人気の詩集。ノーベル文学賞受賞作家初邦訳。

目次

野生のアイリス
朝の祈り
朝の祈り
エンレイソウ
オドリコソウ
スノードロップ
晴れた朝
春の雪
冬の終わり
朝の祈り〔ほか〕

著者等紹介

グリュック,ルイーズ[グリュック,ルイーズ] [Gl¨uck,Louise]
20‐21世紀アメリカを代表する詩人の一人。1943年、ニューヨーク生まれ。これまでに13冊の詩集と2冊のエッセイ集を発表している。ピュリッツァー賞をはじめ、全米図書賞、全米批評家協会賞、ボリンゲン賞、米国詩人協会のウォレス・スティーヴンズ賞など、数多くの賞を受賞。2003年から1年間、アメリカの桂冠詩人に任命される。2020年、ノーベル文学賞受賞。現在イェール大学で教鞭を執り、マサチューセッツ州東部のケンブリッジに暮らす

野中美峰[ノナカミホ]
詩人、エッセイスト。1973年、東京都生まれ。ハーバード大学大学院東アジア言語文明学部修士号、コロンビア大学大学院創作科修士号取得ののち、ヒューストン大学大学院英文学部創作科博士課程修了。東イリノイ大学を経て、現在、ウィートン大学英文学部准教授。専攻は英米詩・創作。第四回中原中也賞最終候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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やすらぎ🍀

199
花壇の花は野生の前で俯いている。ひとときしか見つめることはできないけれど傍らで花ひらく。弱い陽の光に最期のひとひらを落とし、微かな叫びさえも埋もれていく。たった一瞬でも咲いていたのだから。蕾のつかない悲しみを深くは知りえないのだから。やすらぎの涙は慌ただしく過ぎ去り、失った幻想から沈黙と暗闇だけが色づく。たとえ摘み取られたとしても、湿った土の上で傷ついた身体を癒し、限りある偶然を探し続ける。集団の美しさを求めたものたちはアイリスを抱えて絶やすことを恐れている。何もない静けさこそがこの世のすべてであるのに。2023/01/22

(C17H26O4)

80
あまりにも美しい詩の数々。装幀もとても美しい。見開きに英日対訳。一日数篇ずつ、時間をかけて英語を精読した。原文で難しい部分は訳で補い、訳では掴めない部分は原文で補った。透きとおった薄いガラスのような繊細で鋭い言葉のひとつひとつに罰せられ、傷つき、痛み、心が折れてしまいそうだった。主に庭の花々に託した悲しみ、諦め、嘆き、神への恨み。それらは深く激しく、祈りというよりも絶望から発せられた魂の叫びのように思える。しかしその奥から確かに差してくる光がある。神への愛、神が創りたもうた世界への愛と、強い希望。2023/02/12

けろりん

71
朝に夕に、偽物の楽園から嘆きと虚しい願いの祈りが、追放された天へと放たれる。すれ違う往復書簡を草花が繋ぐ。重たげに花冠を戴く繊く丈高い茎をそっと抱くように手にする詩の花束。ひんやりと芳醇で、儚く然し強靭。瑠璃色の涙が潤す大地から芽生え、また再生する言葉の花々は、土壌と悲哀と慈愛が香る。2021/10/21

ヘラジカ

60
昨年のノーベル賞受賞時点で邦訳がなかったことを嘆かれていたが、その翌年には立派な翻訳版が出版されているのだから、日本の出版業界もまだまだ捨てたものではないと思わされる。詩集なので対訳は好ましい。しかし、日本語訳だけを読んでも素晴らしさは十二分に伝わる。ここ最近は読書に身が入らない日々が続いていたのに、数回ページを捲っただけで呑まれるように夢中になってしまった。およそ詩情というものを持ち合わせていない自分でも、この詩人と作品が広範な影響力を持っていることはすんなり理解できる。とても良かった。2021/09/17

たま

47
2020年にノーベル文学賞を受賞したルイーズ・グリュックの詩集。英和対照で115頁しかないのに苦戦した。すべて、Iが you に語りかける形式の詩だが、I は詩人だけでなく神であったり花であったり。各々の詩は語りかけるだけで返答がなく孤立しているが、詩集全体では語りの交錯が生じ時が流れる。分析すれば知的に面白いだろうが、一篇の詩だけではつねに満たされない印象がある。著者はユダヤ系の家庭出身だそうで、孤立した語りは詩編を連想させるが、詩編では神や花は語らない。宗教性をどう捉えればよいのか戸惑った。2022/01/09

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