出版社内容情報
ビジネスにも役立つ一生モノの教養を楽しくマスター!
内容説明
全ての事象や存在は「夢」かもしれないが、そう疑い考える自分の存在は絶対確実だとデカルトは言う(「自我の芽生え」)。ニーチェは、善悪などの道徳は弱者の妬みの産物で無価値だとし、キリスト教や西洋哲学を否定した(「近代の矛盾」)。サルトルは、自分のあり方は自分自身で決めるものとしたが、生涯を拘束する重大な決定を一人で下すことは厳しいとも言う(「20世紀哲学の三潮流1」)など、大人の必須教養・哲学の基礎20項目。
目次
Prologue 哲学とはなにか?
第1部 古代・中世哲学
第2部 近世・近代哲学
第3部 現代の哲学
第4部 東洋哲学
第5部 哲学のテーマ
著者等紹介
貫成人[ヌキシゲト]
専修大学文学部哲学科教授。1956年鎌倉市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。1988年埼玉大学専任講師、1990年助教授を経て、2000年より現職。1986‐87年、1996‐97年、2014‐15年ドイツ在外研究。博士(文学、東北大学2005年)。日本哲学会編集委員、舞踊学会副会長、藝術学関連学会連合副会長。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おつまみ
40
哲学を手軽に学べるにはかなり良い。本来は何年間も勉強しないといけないが、社会人が学ぶ最初の一歩としては最適。2019/08/17
あつ子🐈⬛
11
ここ最近の通勤お供本。何となく分かった気でいた哲学というものを、改めて学ぶきっかけとなりました。著者の丁寧で優しい文章が素敵。日常の具体例がふんだんに盛り込まれていて、とても興味深い。第1部の古代・中世哲学と、第4部の東洋哲学がやっぱり好きだなと思いました。「押さえておきたい哲学用語」や「30秒でわかる!ポイント」のコーナーも実にありがたし。いや実際には30分考えてもちんぷんかんぷんなものがありますけども…20世紀哲学、ポスト・モダンのあたりが苦手すぎる…。 巻末のオススメ本読んでみます!2023/12/10
Hiroshi
4
大学での哲学史・概論等を簡単にまとめた本。横書きだ。哲学者を1人1頁でコンパクトに説明し、見開きの右頁には相関関係図等を記している。「西洋哲学史」哲学はソクラテスの知への渇望で始まった。弟子のプラトンは天上のイデアに全ての原理を求め、現実志向のアリストテレスから批判された。中世の哲学は神学の婢であった。イスラム世界から輸入されたアリストテレスとキリスト教の融合を試みたトマス・アクィナスは、神の本質を存在のみとする。故に個物の重視が帰結し、オッカムはイデアを不要とした。17世紀にデカルトが哲学を仕切り直す。2021/02/04
チューリップ
4
大学で哲学の講義を受けた事があるけど序盤の所しか話してなかったんだなというのが分かった。イデアとかその辺の話は記憶にあったけど内容の深い所は分かるような分からないようなって感じ。やっぱり難しいなと思ったけど文章はそれぞれのトピックで短めにまとまっているので読みやすかった。哲学って何なんだろうと軽く知りたい時に読んでみるといいかもしれない。2020/09/12
飯田真人
2
今まで断片的な知識しかなかった哲学だが、これには古今東西の思想が平易に紹介されていたので、ざっくりとした知識は得ることができた。個人的には終章の哲学とは何かについての記述が心に残った。2024/02/01