内容説明
今の日本には、「おカネをたくさん稼いで、人より自分磨きをしないと、楽しい生活が手に入らない」、そう考えている人が多いようです。でもそうすると、今度は仕事に関するさまざまなストレスが増え、心がどんどん苦しくなります。本書は、「がんばる」という価値観にメスを入れ、人生を楽しく生きる考え方を紹介するものです。
目次
第1章 がんばらない生き方―生き方(「先」を見たって、何もわからない;そうそう「クビ」にはならないもの ほか)
第2章 人生の「楽しみ」を生み出すには―趣味(会社以外にも評価される場を作る;一生楽しめる趣味の見つけ方 ほか)
第3章 カネや「欲」と上手につき合う―おカネ(欲望は、簡単に満たさないほうが良い;人生を楽しむ「刺激」の作り方 ほか)
第4章 世間の「常識」に惑わされない―考え方(頭が「良過ぎる」のも考えもの;「身の程」をわきまえる大切さ ほか)
第5章 「老い」も「介護」もほどほどに―老い(「健康診断」は大きなおせっかい;若いころに戻りたいですか? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
14
努力の結果、心身ともに疲れ切って、自分の能の無さに絶望して心が動かなくなりそうなことがある。そんな時、こういうタイトルの本が読みたくなる。この本は、“普通の人の幸福論”だ。並外れた才能を持つ人や聖人は、頑張ることや正義を貫くことが自身を幸福に導くのかもしれないが、才能も立派な正義感も持たない私のような普通の人間には、「頑張れ!」とか「正しく生きよ」いう正論に従うことが自分の存在価値を全否定しかねない。「だましだまし」「ほどほど」「いいかげん」「肩肘はらず」という価値観も大事だと気付かせてくれる一冊だった。2018/07/01
fumikaze
8
「がんばらない生き方」。何事もほどほど、中庸が良いような気がする。私の場合はつい頑張り過ぎてダウンして続かなくなったり反動で逆に走ったりしているなぁ。読みやすく、読んでいて気持ちが良い。出来る人も出来ない人も皆必要なんだから、広い心で一緒に仲良くやっていきたい。2016/04/19
BK
5
気になった文章。「今の日本が多くの人々にとって生きづらいのは、"仕事"と"人生"をイコールで考える傾向が強過ぎるからです。」「"仕事を通じた自己実現"を万人に求める風潮が続く限り大多数の日本人は幸せになれないと見ています。」「大人は孤独な生き物。読者のみなさんが"孤独"を実感しているのなら、それがフツーです。」「"道徳"というモノサシでしか自分の周囲を評価できない人間は、柔軟性を欠き、"社会不適応型の人間"になってしまう恐れがあることを、ぜひ知っておいて下さい。」2019/09/06
manya
5
そう思いたいが、中々そう思えない自分もいる。少し手を抜いた生き方もあるかな?
高光浩二
4
まだ早かった2015/11/17
-
- 和書
- 新選組殺人事件