内容説明
大学時代に親友だった2人の男。安定を求めて大手企業に入社し、エリート街道を進む田中孝雄と、まわりの反対を押し切って起業したものの、商売がなかなか軌道に乗らない柴田正光。田中は上司との衝突、部下とのすれ違い、会社の業績不振にあえぎ、柴田は社員が思うように動かず倒産寸前のピンチにぶつかっていくが…。実話をもとにした田中と柴田という2人の男の人生を通じて「本当の成功とは、何なのか」「幸せとは、何なのか」が見えてくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
19
仕事とはどういうものか、独立する、企業に属するに問わず、この答えは同じ場所に行き着くといった内容を寓話的に見せた物語でした。精神論というか、心持の問題を扱っているので、実践的とは言いがたい進み方だったけれども、生きているうえで、どういきたいかを示すには自分がどうしたいかが肝要であるという当たり前の帰結に行き着く。ただ、それを一人で支えるのは難しいので、同志と切磋琢磨する楽しさを描いていて、羨ましいような、難しいようなという感想を抱いて読み終えた。2019/06/26
chie
16
著者を福岡伸一さんと勘違いしてしまって借りた本。転職や起業を勧める本かなと思い読み始めたのだけれど、そうではなかった。この本を読むと、夢自体の力がすごいのではなく、どん底にいてもそれを持ち続けるだけの精神力を失わせない様な夢の内容がすごいのだろうなと思った。なかなか、そんな夢持てるものではないのではないだろうか、と思うけれど、夢を持つことに憧れてしまう。2019/06/14
Kent
0
どんな道を選ぶかは重要ではない。どんな仕事の中にも実現したいことや夢は見つかる。また、どんな道を歩んでも思うようにいかないことや苦しいことはある。重要なのはその出来事をどう受け止めるかである。問題が自分を成長させてくれると考えることができれば、そこから感謝や学びを得ることができる。本当に苦しいときにそこまで前向きに考えられるかは自信がないが、考え方としては参考にしていきたい。2021/07/03
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