自衛隊元最高幹部が教える経営学では学べない戦略の本質

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自衛隊元最高幹部が教える経営学では学べない戦略の本質

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046020185
  • NDC分類 391.3
  • Cコード C0030

出版社内容情報

『シン・ゴジラ』自衛隊トップのモデルとされる伝説の自衛官が語る戦略論。なぜ私は東日本大震災のとき、福島第一原発に対してヘリ放水を「決心」したのか――。当時、自衛隊トップの役職である統合幕僚長を務め、映画『シン・ゴジラ』の統幕長のモデルともされる伝説の自衛官が、自らの経験を振り返りながらいま、戦略を語る理由は何か。

世界がますます不安定化するなかで、変化に機敏に対応するためには、これまでのPDCAに基づく戦略だけではなく、自衛隊が最も大切にする「IDA」サイクルを理解し、さらには経営戦略の源流である軍事戦略を知る必要がある、と折木氏はいう。

その他にも本書では、日本のアカデミズムが取り上げない「戦史研究」の意義、危機の現場で人と組織を動かすための極意、地政学を超える「地経学」の重要性から、戦略の成功確率を上げるための「戦力回復」の真髄までが、一気に語られる。


ビジネススクールでは絶対に教えられない、しかしビジネスパーソンがいまどうしても知らなければならない、明日を生き抜くための「戦略の本質」。


内容例:「戦史研究」こそ戦略論のケースメソッドである/「キューバ危機」は意思決定の最高の研究素材/ノルマンディー上陸作戦が教える「シナジーのつくり方」/「戦略目標の統一」の大切さをミッドウェー海戦に学ぶ/「出口戦略」を含めた全体構想がなかった日本/戦略立案で決定的に重要な「情報」と「作戦」のバランス/なぜ私は原発に対してヘリコプター放水を命じたか/「PDCA」とは似て異なる、自衛隊の「IDA」サイクル/中間管理職は「抵抗勢力」化させずに躍らせよ/日本企業の「地政学的リスク」への意識は突出して低い/「主権国家」ではなく「サプライチェーン」がつくる新秩序/ウィラード司令官との協議で痛感した日米の違い/日本人は「ハイコンテクスト文化」のなかに生きる民族/睡眠時間の長短はパフォーマンスに大きく影響する/「休む」と同じくらい重要なのは「身体を鍛える」/「少しストレッチしないとできない任務」がなぜ大切か

第1章 なぜ経営学では「戦略の本質」を学べないのか──巷の戦略論が見落としている五つの視点
第2章 戦略に必要なすべては戦史が教えてくれた 1──キューバ危機、ノルマンディー上陸作戦
第3章 戦略に必要なすべては戦史が教えてくれた 2──ミッドウェー海戦、ガダルカナル作戦
第4章 「きれいな戦略」だけでは、人も組織も動かない──自衛隊式「IDA」サイクルと現場の士気の高め方
第5章 ビジネススクールにはない「地経学」の授業──「地政学」を超える最新理論がビジネスに教えること
第6章 日本人としての「集合的無意識」を自覚しよう──「他者への甘え」を脱しなければ真の国際化は図れない
第7章 「休む」ことで戦略の成功確率は上げられる──自衛隊が震災時に行なった「戦力回復」の真髄

折木 良一[オリキ リョウイチ]
著・文・その他

内容説明

経営学をはじめ、世に溢れる戦略論。しかし、そもそも「戦略」とは何なのか?『シン・ゴジラ』自衛隊トップのモデルとされる伝説の自衛官が、自衛隊の戦略立案はもちろん、「きれいな戦略」が通じない人や組織の動かし方から、日本人のもっている「集合的無意識」の本質、経営学者の多くも気づいていない「安保と経済」のつながりまでを一気に伝授。

目次

なぜ経営学では「戦略の本質」を学べないのか―巷の戦略論が見落としている五つの視点
戦略に必要なすべては戦史が教えてくれた(キューバ危機、ノルマンデイー上陸作戦;ミッドウェー海戦、ガダルカナル作戦)
「きれいな戦略」だけでは人も組織も動かない―自衛隊式「IDA」サイクルと現場の士気の高め方
ビジネススクールにはない「地経学」の授業―「地政学」を超える最新理論がビジネスに教えること
日本人としての「集合的無意識」を自覚しよう―「他者への甘え」を脱しなければ真の国際化は図れない
「休む」ことで戦略の成功確率は上げられる―自衛隊が震災時に行なった「戦力回復」の真髄

著者等紹介

折木良一[オリキリョウイチ]
1950年熊本県生まれ。自衛隊第3代統合幕僚長。72年防衛大学校(第16期)卒業後、陸上自衛隊に入隊。97年陸将補、2003年陸将・第九師団長、04年陸上幕僚副長、07年第30代陸上幕僚長、09年第3代統合幕僚長。12年に退官後、防衛省顧問、防衛大臣補佐官(野田政権、第2次安倍政権)などを歴任し、現在、防衛大臣政策参与。11年の東日本大震災では災害出動に尽力。12年アメリカ政府から4度目のリージョン・オブ・メリット(士官級勲功章)を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hk

24
元統合幕僚長による軍事ノウハウを経営に生かすための戦略指南書。だがどうにも新鮮味がなく言葉の定義も曖昧模糊としていてわかりにくい。著者による「戦略」の定義が中盤を過ぎてようやく「図解」のなかで示唆されるに至っては開いた口が塞がらない。確かに一般的な経営戦略の定義は冒頭で提示されている。だが本書は軍事と経営の比較検討を通じた新たな戦略的思考の模索が眼目だ。なれば軍事における戦略を定義しなければ話しは始まらない。日本人の集合的無意識である「甘え」「他者依存」「行間を読ませる文化」が裏目に出た残念な書籍である。2018/05/25

zoe

15
変化に富む状況においては情勢を読むことが重要。PDCAサイクルではなく、IDAサイクル。Information, Decision, Actioinのこと。米軍ではOODA。Observe, Orient, Decide, Action。状況を判断して方向づけを行うことを重要視していることが分かる。様々なビジネスモデルは現場から個性を失わわせる。その意味。建前の世界の崩壊。建前は余裕の産物。地経学とチョークポイント。2021/10/13

しんこい

13
経営学では学べないといいつつ、戦史の流れとか教訓を経営学の本から引いてくるのは謎。自衛隊が実際の戦争をどう解釈しているのか知りたいが、それは秘密なのか?自衛隊は企業と違って負けるわけにはいかないとか、休養と回復が重要というのがみそか。帝国陸軍には休暇あったと聞いたことがないし。2018/04/05

Tenouji

13
IDAサイクルが目にとまり読んでみた。情報の重要性がよくわかる。実際の軍事戦略も多層的になってきてるんだ。OODAサイクルとういうのもあるんだね。日本の「集合的無意識」に自覚的になるというのは、戦略立案上「情勢見積もり」を行うためのバイアス回避目的。その他「地経学」など、今の私にとって、非常に参考になる話でよかった。2018/02/12

miyatatsu

11
あまり見られない観点からの経営学であったのでとても新鮮な気持ちで読むことができました。2018/08/14

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