出版社内容情報
グローバルパンデミックにさらされる日本。人類の生きる道はあるのか!?
内容説明
未知のウイルスの脅威に、立ち向かう時代がやってきた。最新のウイルス研究から導き出された闘い方とは…!?エボラ出血熱、MERS、デング熱など、従来では考えられなかった相次ぐ感染拡大にどう立ち向かうのか!?
目次
第1章 新型インフルエンザの恐怖(ジカ熱から新型インフルエンザへ;警鐘を鳴らす研究者 ほか)
第2章 ヒトと動物のインフルエンザ(人獣共通感染症;国内で相次ぐ感染報告 ほか)
第3章 新型インフルエンザ最新研究(ベトナムへ;高密度飼育と重なる感染地 ほか)
第4章 ジカ熱とたたかう(人類とウイルスの未来を問いかける住民投票;当初はデング熱対策 ほか)
第5章 インフルエンザ“大感染時代”の脅威(日本で新型インフルエンザが発生したら;街から人が消える ほか)
著者等紹介
緑慎也[ミドリシンヤ]
1976年大阪府東大阪市生まれ。出版社勤務、月刊誌記者を経て2009年よりフリーに。科学技術を中心に取材・執筆・書籍編集に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
25
3年前の本。やはりNHKの取材力は素晴らしいと感じる書籍だった。内容はインフルエンザ、ジカ熱、デング熱についての研究の取材レポートだった。第5章はコロナウィルスがパンデミックを起こしたらというシュミレーションが書いてあったが、、、流通麻痺、医療崩壊など悲惨にはなってないが、、、GO TOトラベルキャンペーンをしてるのは想像出来なかったようだ。予想してたら本気で怖いけど。2020/09/06
アルカリオン
11
都道府県知事は住民に外出自粛を要請し、街から人の姿が消える。物流が停止し、スーパーの商品棚も空になる。医療関係者も次々に感染し、治療現場は崩壊する▼これは去年のニュースではない。2017年(!)に出版された本書に記されたシミュレーションだ▼新型インフルエンザの症状は、通常の季節性インフルエンザとは大きく異なる。季節性インフルエンザでウイルスの標的となるのは基本的には鼻や喉の細胞にとどまる。しかし、毒性が強いとされるH5N1型の新型インフルエンザウイルスの場合、感染が特に集中するのは肺だ。(p169)2021/11/14
ハパナ
7
新型のインフルエンザ(以下インフル)について。季節性のインフルは主に呼吸器だけに感染タイプである。しかし、H5N1型などの鳥インフルは肝、腎臓、脳にも感染し、多臓器不全を起こすなど病原性が高い。現在、主に鳥同士でのみ感染するH5N1型インフルが、人の間での感染性が高く進化するとどうなるのか。そしてそれにどう備えるのか。広域的な対処について、色々な面での難しさがある。アメリカの一地方における、ジカ熱への取り組みがまさしくそこを説明している内容ですね。2018/02/13
Humbaba
5
現時点では問題になっていないとしても、その安定が将来にわたっても保証されている訳ではない。ウイルスは常に変異する可能性を孕んでおり、その方向性次第では大きな被害を被ることとなる。そうならないように人間も対策を打つが、それはウイルスとのいたちごっこになってしまう。2017/12/27
キャモメ
4
鳥インフルエンザという言葉が出始めた時期に、季節性のインフルエンザにかかったことがある。その時に学校の先生から、「お前、もしかして鳥インフルエンザなんやないか?」とニヤニヤした顔で言われたことを思い出した。その先生本当に嫌いだったし、そんな事平気で言えるお前は人格的な病気やろとか思ってたけど、そういうふうな人が、感染しても自分の疾患に気づかず周りにウイルスを撒き散らすんだろなと思った。もっとその先生のことが嫌いになった。2018/03/03
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