関東軍とは何だったのか―満州支配の実像

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関東軍とは何だったのか―満州支配の実像

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046011305
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0022

出版社内容情報

関東軍の実態は、単なる軍団ではなく、その出発当初から政治や外交に深く関与し、本国の指針とは別に独自の判断で、満洲を運営していた政治軍団であった。彼らの特殊性と暴走を許した謎に迫る。

【著者紹介】
1943年東京生まれ。早稲田大学アジア太平洋研究センター教授。専攻は、日本近現代経済史、アジア経済論。著書に『「大東亜共栄圏」の形成と崩壊』『「日本株式会社」を創った男‐‐宮崎正義の生涯』『満鉄‐‐「知の集団」の誕生と死』『戦後アジアと日本企業』など。

内容説明

あの15年に及んだ戦争は、関東軍の暴走に始まっている。彼らは、なぜ独断で戦端を開き、満洲を占領したのか。内閣の意に反して、なぜそのようなことが可能だったのか。実は、関東軍は生まれ落ちたその日から戦争というよりは外交、軍事というよりは政治に多くのエネルギーを割く集団であった。関東軍の誕生から崩壊、そして敗戦後のシベリア抑留までの歴史をたどることで、この特殊な組織が持っていた意味をもう一度考えてみることとしたい。

目次

関東軍とは何だったのか
日露戦争と戦後処理問題
関東軍の誕生
満洲事変・満洲国と関東軍
満洲国の再編と関東軍
国境紛争の多発化
ノモンハン事件と関東軍
ホロンバイル平原を行く
「関特演」とその後の関東軍
関東軍壊滅
敗戦とシベリア抑留
政治集団と化した関東軍

著者等紹介

小林英夫[コバヤシヒデオ]
1943年東京生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。早稲田大学名誉教授。東アジアの経済論、植民地経済史、特に満洲研究を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

5
関東軍の誕生から崩壊、敗戦後のシベリア抑留までの歴史。主だった出来事への関東軍の関わりと政治的にも存在感を増していく様子が見て取れる。しかしタイトルの割に2百ページちょいに纏めているので、表面的な記述に留まっている感あり。防疫給水部(731部隊)については触れていない。逆に著者が最近訪れた関連跡地の様子が興味深い。張作霖爆殺現場、九一八歴史記念館、ノモンハンの古戦場、ハイラルの南に残る、日本軍がソ連軍の侵攻を防ぐため爆破した橋梁等。各々跡地への力の入れ具合から中共が選択する歴史が見え隠れする。2015/06/04

りんふぁ

2
関東軍を名前だけでその実態がよくわからなかったため読んでみた。よんでもよくわからなかった。2017/04/09

船長

2
こちらに言わせれば、この程度はちょっとした本やドラマや映画でいくらでも知ってた。タイトル詐欺。この本こそなんだったのか。2015/08/15

ハンギ

2
関東軍や満州を語る事の難しさを感じた。左側からは山室信一が満州について語り、おそらく右側であろうが、小林も語っている。タイトルはどちらかというと「関東軍は軍隊だったのか?」みたいな切り口が良かったのでは。関東軍は脆弱な軍隊だったと小林は徹頭徹尾語っているが、肝心の政治、外交面について語っていないのは腑に落ちない。政治集団としての関東軍、警察機構としての関東軍ならば、小林も高く評価するだろう。ただ関東軍という言葉に踊らされているのではないか。関東軍とは本当に軍隊だったのか。読後そんな印象を持ちました。2015/04/12

m_syo

1
関東軍の設立から崩壊までをつづった本。しかし、その主体はどこにあったのか、よく伝わって来なかった。 2015/09/03

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